~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 共和国も共和国で、同盟国同士が争いの上で共倒れにならないよう、各国のバランスをとるという名目で庇護を受けているから、譲れない部分もあるのだろう。

 そしてその対応からは、おそらく帝国を滅亡寸前まで追い込んでから手を差し伸べ、より自国の立場を強めようという考えも透けて見えた。そうはさせまいと、カーライルは帝国の大使と目線を交わし、頷き合う。

「つまり、帝国側が、恩赦に値するなにかを用意できればいいということですね?」
「ほう? まさか、レビエラ王国側が、帝国が大陸全土を騒動に巻き込んだことに対し、なんらかの補償を肩代わりされるとでも?」

 だがここで、向こう側の政府高官が言った言葉に対し、ふてぶてしい笑みを見せたのは帝国側の大使だった。

「いいや、それには及びません。彼らには、我が国内が誇る、ある発明品の創出にご協力いただきましたのでな」
「発明だと?」

 ぴくり、と政府高官の眉が動く。新規技術の創出は、時に各国の立場を逆転させる。ゆえに、どこの国も常に敏感になっているのだ。それを見た帝国大使は喰いついたとばかりに、説明を続けた。