~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「本当にカレンベール帝国側は、大陸を統一すべき意思がないと? あのような大事件を起こした後では、たとえ侵略される立場にあったあなた方の言葉があったとしても、なかなか受け入れがたいものがあるのですが」

 帝国をよく思わない国は、大陸に多く存在する。彼らがそちら側から強い働きかけを受けている可能性も低くはない。
 交渉は難航しそうだが、帝国側の大使も国を救おうと必死だ。激しく弁解する。

「過激派による一時的な軍部の扇動はございましたが、あれは一時の暴走であり、決して現皇帝の意志に沿った決定ではありません。当時の首謀者は全員適切な処罰を与え、レビエラ王国側も賠償金の支払いを受け入れました。それを示すためにレビエラ王国の大使殿にも同席していただいているのです。それで不十分なら、いったい我が国にどうせよと言うのです!」

 声を荒げて詰め寄る帝国側の大使に、あくまで向こう側は余裕の表情。意地の悪い笑みをこちらへ向ける。

「そうは言いますがなぁ。たとえ両国が認めたとはいえ、このまま国際社会になにも寄与しないまま恩赦を言い渡すというのは、長年調停者として大陸を見守ってきた我々の立場からすると、ちと困るのですよ」