~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 進退窮まったジェミーは、収集をつけてもらおうと、この場で一番の権力者に震える顔を向けたが――そこにあったのは事態をとことん楽しむ悪い顔。

「人気者はつらいのう、ジェミー嬢。余も若い頃はこれでなかなか浮名を流したもの。気持ちはわからぬでもない、この場を借りて存分にやり合うがよい」

 頼みの綱の皇帝がこれでは、もう誰も彼らを止められるものはなく……。

「さあ、観念してもらうわよぉ」
「私たちの将来のことを含めて、しっかりと話し合おうじゃないか」

 前にはリーザ、後ろにはカーライル。
 恋に怒れる若者たちに前後を塞がれ、絶対絶命に瀕したジェミーが打てる手は、たったひとつ。

「皆様ぁぁっ! では引き続き、チョコレートのお披露目会をお楽しみくださいっ! 私は、お花を摘みに行きまーす! おーほほほほほほっ!」

 レッツ・エスケープ。半べそ顔は扇で隠し、脱兎のごとく逃亡っ!