この状況ではその存在はまさしく救いをもたらす天使。きっと、この茶番を止めてくれる――ジェミーの胸にそんな期待が膨れ上がったのは無理もない。
ところが――。
それすらジェミーをさらに追い詰めるいち要素にしかすぎなくて。
「父上、この女はレビエラ王国のクラフト殿下と将来を誓い合った仲なのですよっ!」
(はぁ!?)
ビシッと飾り付きの扇をつきつけられて、ジェミーは思わず目をひん剥いた。
クラフトの名前は当然ながらこの国の間でも知れ渡っており、突然の第三者の乱入と事実無根の糾弾で会場の空気はもうむちゃくちゃ。ジェミーも礼儀も忘れて言い返す。
「ちょっと待ってよ、私そんなことしていないんですけど!?」
「嘘おっしゃい! あの方は確かに、本国にジェミーという想い人がいるから私とは結婚できないとそうおっしゃったわっ! それなのに、このように若い男ふたりを侍らせて喜んでいるなんて、なんたる破廉恥の極み! 見過ごしてたまりますかっ!」
ところが――。
それすらジェミーをさらに追い詰めるいち要素にしかすぎなくて。
「父上、この女はレビエラ王国のクラフト殿下と将来を誓い合った仲なのですよっ!」
(はぁ!?)
ビシッと飾り付きの扇をつきつけられて、ジェミーは思わず目をひん剥いた。
クラフトの名前は当然ながらこの国の間でも知れ渡っており、突然の第三者の乱入と事実無根の糾弾で会場の空気はもうむちゃくちゃ。ジェミーも礼儀も忘れて言い返す。
「ちょっと待ってよ、私そんなことしていないんですけど!?」
「嘘おっしゃい! あの方は確かに、本国にジェミーという想い人がいるから私とは結婚できないとそうおっしゃったわっ! それなのに、このように若い男ふたりを侍らせて喜んでいるなんて、なんたる破廉恥の極み! 見過ごしてたまりますかっ!」



