それはジェミーが用意したものとさして変わらず、ザ・チョコレートとでも形容できそうなシンプルさ。カーライルの用意した変化球との落差に、皇帝はつまらなそうな表情を隠しもしない。
だが、勝負は勝負。判定を買って出た以上、ここでそれを手に取らないという選択肢はなく。それはゆっくりと箱から外され、口の中へ運ばれた。
今度はいったいどのような味で、どんな反応をなさるのか。様々な憶測を放つ臣下たちと一緒になって、ジェミーはその判定を待ち受ける。
目を閉じそれを十分に味わった皇帝の喉がごくりと動き、しばらく余韻を確かめるように、身じろぎもせずに息を潜める。
そして、第一に口元から漏れたのは、脱力したような吐息だった。
「ほう――――。これは……まるで、南国を訪れたかのような気分じゃ」
「え……どういう意味なのでしょう? わかりますかしら?」
「想像がつかぬ。体が温まるような食材でも使われているとか?」
予想外の反応に臣下一同は一斉に首を捻り、憶測が交わされる。
だが、ジェミーにだけはその意味が理解でき、つい言葉を差し挟んだ。
「もしかして、ガレーヌ地方のフルーツが使われているのですか!?」
だが、勝負は勝負。判定を買って出た以上、ここでそれを手に取らないという選択肢はなく。それはゆっくりと箱から外され、口の中へ運ばれた。
今度はいったいどのような味で、どんな反応をなさるのか。様々な憶測を放つ臣下たちと一緒になって、ジェミーはその判定を待ち受ける。
目を閉じそれを十分に味わった皇帝の喉がごくりと動き、しばらく余韻を確かめるように、身じろぎもせずに息を潜める。
そして、第一に口元から漏れたのは、脱力したような吐息だった。
「ほう――――。これは……まるで、南国を訪れたかのような気分じゃ」
「え……どういう意味なのでしょう? わかりますかしら?」
「想像がつかぬ。体が温まるような食材でも使われているとか?」
予想外の反応に臣下一同は一斉に首を捻り、憶測が交わされる。
だが、ジェミーにだけはその意味が理解でき、つい言葉を差し挟んだ。
「もしかして、ガレーヌ地方のフルーツが使われているのですか!?」



