~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「だが、ただただ美味であるっ! 褒めて遣わすぞ、このような菓子は食したことがない! 代わりを持てい!!」

 それはあった。突如皇帝が明るい表情を弾けさせ、ダンと肘掛けを叩いて立ち上がったのだ!

「いやったぁぁぁぁぁっ!」

 ジェミーはその場でぐっと両拳を握ってみせ、後ろのルゼたちを振り返る。

「よしっ!」「ボクには分かっていたけどね」

 ふたりも力強い笑みでそれに応じ、空気を読んだウィリアムが、追加分のチョコレートとティーセットをカートで押してくる。
 ジェミーはそこで喜びを振り撒くように両手を広げ、にっこりと周囲に笑いかけた。

「皆様も、よろしければこの新しい味覚を味わってみてくださいませ! 陛下がお認めになった味です! これから瞬く間に世界に広がることでしょう!」
「うむ。皆の者も試すがよい。余は気に入ったぞ」

 皇帝の保証ほど強力な後押しがこの国に存在するはずがない。