「ジェミー殿、余にもこのような菓子がそれほど価値のあるものとは思えぬ。そなたは申したな。必ずや周りの国に、帝国に協力すればどのような未来が開けてゆくのか、知らしめてみせると。それがこの体たらくでは、場合によってはそなたを皇族を謀ったとして拘束せねばならぬぞ」
(くっそー! 誰のためにやったげてると思ってんのよぉ~!)
周囲から針のような視線がつき刺さり、もともと白いジェミーの顔はさらに色を失くす。しかし、この場でおめおめと引き下がってなるものか。このチョコレートは、ルゼやカーライル、ラバサを始めとした、たくさんの協力者たちの努力の結晶なのだ。
「陛下! そうおっしゃらずまずはご賞味くださいませ! この、私どもが生み出せしチョコレートなる食物は、帝国南方のガレーヌ地方の原産である、カカオという植物から作り出した稀に見る珍味。しかしそれは、美味なるだけに留まらず、一口食せば体に栄養が行き渡り、陛下の不調もたちどころに改善すること請け合いでございます!」
そこで、皇帝はわずかに難色を示した。
「あるのだよ、余も献上品としてチョコレートなる代物を飲んだことが。しかし、いくら滋養強壮にいいとはいえ、苦くて口当たりが悪く飲めたものではなかった。それが菓子に生まれ変わったとて、のう」
(くっそー! 誰のためにやったげてると思ってんのよぉ~!)
周囲から針のような視線がつき刺さり、もともと白いジェミーの顔はさらに色を失くす。しかし、この場でおめおめと引き下がってなるものか。このチョコレートは、ルゼやカーライル、ラバサを始めとした、たくさんの協力者たちの努力の結晶なのだ。
「陛下! そうおっしゃらずまずはご賞味くださいませ! この、私どもが生み出せしチョコレートなる食物は、帝国南方のガレーヌ地方の原産である、カカオという植物から作り出した稀に見る珍味。しかしそれは、美味なるだけに留まらず、一口食せば体に栄養が行き渡り、陛下の不調もたちどころに改善すること請け合いでございます!」
そこで、皇帝はわずかに難色を示した。
「あるのだよ、余も献上品としてチョコレートなる代物を飲んだことが。しかし、いくら滋養強壮にいいとはいえ、苦くて口当たりが悪く飲めたものではなかった。それが菓子に生まれ変わったとて、のう」



