思わず声を出すくらい驚きつつ、ゆっくりとミリィはその獅子の顔を手前に引きずり出していった。それはなんと引き出しのようになっており、中に手のひらほどの巾着袋が収まっている。そして中を覗けば、まるで見たことのない虹色の光が、夜闇にも鮮やかに浮かび出す。
(…………あった。あっあっ、ありましたよ御嬢様、“永の蒼”!!)
思わず頬を紅くしながら、細心の注意を払ってそれを取り出したミリィは、自らの懐から取り出したレプリカと、それを入れ替えた。
そして、もとあったのと同じように袋を戻し、レリーフを元通りに押し込むと、はぁぁぁぁと長ーい息を吐き出す。顔に当たる雨粒が火照った顔に気持ちいい。
(王太子がクラフト殿下を敵視する気持ちがわかりましたよ。ほんっと、性格悪い)
ぐったりと心の中で愚痴を吐き出すと、ミリィは雨に濡れたバルコニーからようやく室内に帰還する。きっと、今のタイミングで小雨が降り出していなければ。そしてミリィの馬鹿みたいなやらかしがなければそのまま気づくことなく部屋を退室するしかなかっただろう。天の神様がジェミーに味方してくれていたとしか思えない。
(…………あった。あっあっ、ありましたよ御嬢様、“永の蒼”!!)
思わず頬を紅くしながら、細心の注意を払ってそれを取り出したミリィは、自らの懐から取り出したレプリカと、それを入れ替えた。
そして、もとあったのと同じように袋を戻し、レリーフを元通りに押し込むと、はぁぁぁぁと長ーい息を吐き出す。顔に当たる雨粒が火照った顔に気持ちいい。
(王太子がクラフト殿下を敵視する気持ちがわかりましたよ。ほんっと、性格悪い)
ぐったりと心の中で愚痴を吐き出すと、ミリィは雨に濡れたバルコニーからようやく室内に帰還する。きっと、今のタイミングで小雨が降り出していなければ。そしてミリィの馬鹿みたいなやらかしがなければそのまま気づくことなく部屋を退室するしかなかっただろう。天の神様がジェミーに味方してくれていたとしか思えない。



