「イセカイってなんなんだ! くそ、本格的にやばくなってきた、ウィリアム君手を貸せ! くそっ、こんな時にルゼのやつはどこへいった!」
しかしジェミーは腕の中から飛び出すと、机に嚙りついて離れなくなる。そんな彼女をどうにか引き剥がそうと奮闘する彼の言う通り、ルゼは今ここにはいない。
ルゼはジェミーの混迷具合を見かねたかどこかに姿を消すと、ここ数日は姿を一度も見せなくなった。どうせにっちもさっちも行かない状態に嫌気が差して逃げ出したんだとカーライルは憤りを見せていたが、そんな人間じゃないとジェミーは信じている。
カーライルが必死の形相でジェミーの両肩を掴んで向き直らせた。
「ジェミー……もう無理なんだ、諦めよう。別に君の目指した形でなくともいいじゃないか。これを洋菓子に混ぜ込んで、チョコレート味の食べ物として紹介するなどすれば、それなりの評価はもらえるはずだし、それに賭けるんだ。きっと、君の努力を知れば皇帝陛下も納得してくださるさ」
確かに、こんな未完成で口触りの悪い液体を出したとしても、皇帝には気味悪がって受け入れてもらえまい。ならば、妥協案を示すしか。液を例えばクッキーやマフィンなどに混ぜ込み、新種の菓子として販売するのだ。
しかしジェミーは腕の中から飛び出すと、机に嚙りついて離れなくなる。そんな彼女をどうにか引き剥がそうと奮闘する彼の言う通り、ルゼは今ここにはいない。
ルゼはジェミーの混迷具合を見かねたかどこかに姿を消すと、ここ数日は姿を一度も見せなくなった。どうせにっちもさっちも行かない状態に嫌気が差して逃げ出したんだとカーライルは憤りを見せていたが、そんな人間じゃないとジェミーは信じている。
カーライルが必死の形相でジェミーの両肩を掴んで向き直らせた。
「ジェミー……もう無理なんだ、諦めよう。別に君の目指した形でなくともいいじゃないか。これを洋菓子に混ぜ込んで、チョコレート味の食べ物として紹介するなどすれば、それなりの評価はもらえるはずだし、それに賭けるんだ。きっと、君の努力を知れば皇帝陛下も納得してくださるさ」
確かに、こんな未完成で口触りの悪い液体を出したとしても、皇帝には気味悪がって受け入れてもらえまい。ならば、妥協案を示すしか。液を例えばクッキーやマフィンなどに混ぜ込み、新種の菓子として販売するのだ。



