ミリィたち使用人やペリエライツ一家など、屋敷の人々との顔合わせは済んだし、次は外で協力者をどんどん増やして、来るべき日に備え味方を増やしていきたい。それに学園は打ってつけの場になるはずだ。悪役令嬢の汚名返上のため、精進せねば。
「ひっ!?」「隣の人こわーい」
決意の眼差しをぎらつかせていたジェミーは気づかなかったが、前方の教壇を見つめる彼女の視線を恐ろしがった左右の女子がしゃっくりのような悲鳴を出し、両隣の席が空く。
「いいかな」
「ん? ええ、どうぞ」
そこへ後から入ってきた男子のひとりが腰を落ちつかせた。一言断わる際に、思わずやぶ睨みを向けてしまったにもかかわらず動じない、ずいぶん肝が据わっている感じの青年だ。
ジェミーは彼の顔をちらりと眺める。目元にかかるほど伸ばされた黒髪になんだか日本人みを感じてほっとしたのも束の間。その隙間から覗くのは、血潮のような紅。
「ひっ!?」「隣の人こわーい」
決意の眼差しをぎらつかせていたジェミーは気づかなかったが、前方の教壇を見つめる彼女の視線を恐ろしがった左右の女子がしゃっくりのような悲鳴を出し、両隣の席が空く。
「いいかな」
「ん? ええ、どうぞ」
そこへ後から入ってきた男子のひとりが腰を落ちつかせた。一言断わる際に、思わずやぶ睨みを向けてしまったにもかかわらず動じない、ずいぶん肝が据わっている感じの青年だ。
ジェミーは彼の顔をちらりと眺める。目元にかかるほど伸ばされた黒髪になんだか日本人みを感じてほっとしたのも束の間。その隙間から覗くのは、血潮のような紅。



