~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「ですね。それにあなたの助力失くして計画も立ち行かない。今は、ジェミー嬢の妨げになるようなことはすべきじゃない」

 やり合えば自分が勝つと疑っていないルゼを嘲笑うと、妖しく唇を舐めたカーライルは方針を示す。

「となると、まずはジェミーの思い描くチョコレートとやらを完成させることだね。あの製造計画でもっとも重要なのは、世界に通ずるクオリティの高い成果物を生み出すことだ。そしてそれを最初に判断するのは、ここカレンベール帝国の皇帝となるはず」

 いくら形だけ整えようと、その品は本格的に世界に流通させる前に皇帝のお眼鏡に敵わねばならない。彼が味を確かめ、それが革命を起こすに足る美味であるとの承認を得ることで初めて、計画の第一段階を突破したことになる。

「となれば、後一月もたたぬうちに完成品をお披露目する機会が訪れるだろう。その際には帝国の重鎮たちも多く招かれることになる。どうだい? その場にて我々の雌雄を決するというのは」

 カーライルは衆目の前ではっきりと自分との差を見せつけてやると、そう提案した。対してルゼも臆すことなく細部の条件を確認にかかる。

「まずは完成品へのサポートに全力を注ぎ、その後に互いにそれをアレンジした一品を用意して、勝負しようということですか。協力者に関してはどうするんです?」