子供扱いする言動が、ルゼの頭に血を上らせた。だがあくまで、カーライルは冷ややかな目をしたまま淡々と告げる。
「それ以外なにがあるんだい? 当事者であるジェミーはともかく、君はまだ学生らしいじゃないか。どうせ伯爵といっても名ばかりなんだろ? 大した力も覚悟もないくせ国の間に跨る問題に関わろうとするなんて、そんなのお邪魔虫なだけさ。まったくもって不愉快だよ」
「違う、僕は――!」
「じゃあ問うが、君がここに留まる理由は? なにかあるの?」
「くっ…………」
図星を突かれルゼは沈黙する。今言われたことは、ついさっきまで彼が考えていた悩みそのもの。それぞれ立場は違うとはいえ、今ここで実績を出している相手に言い返せる言葉が見つからない。
言いようのない悔しさを紛らわせるように、ルゼは口を開く。
「あんたは、どうしてそこまでジェミー嬢に固執するんだ」
するとカーライルは、彼がジェミーに想いを寄せるようになったきっかけを話し出す。
「いいだろう。この際だから教えておいてあげるよ。ボクは、十年程前に初めてジェミーと出会った時から、いつか大人になったら必ず、彼女をそばで守ってあげられるようになろうと思ってたんだ……」
「それ以外なにがあるんだい? 当事者であるジェミーはともかく、君はまだ学生らしいじゃないか。どうせ伯爵といっても名ばかりなんだろ? 大した力も覚悟もないくせ国の間に跨る問題に関わろうとするなんて、そんなのお邪魔虫なだけさ。まったくもって不愉快だよ」
「違う、僕は――!」
「じゃあ問うが、君がここに留まる理由は? なにかあるの?」
「くっ…………」
図星を突かれルゼは沈黙する。今言われたことは、ついさっきまで彼が考えていた悩みそのもの。それぞれ立場は違うとはいえ、今ここで実績を出している相手に言い返せる言葉が見つからない。
言いようのない悔しさを紛らわせるように、ルゼは口を開く。
「あんたは、どうしてそこまでジェミー嬢に固執するんだ」
するとカーライルは、彼がジェミーに想いを寄せるようになったきっかけを話し出す。
「いいだろう。この際だから教えておいてあげるよ。ボクは、十年程前に初めてジェミーと出会った時から、いつか大人になったら必ず、彼女をそばで守ってあげられるようになろうと思ってたんだ……」



