~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 それをすべて聞いた後、ガーフィールの表情は真っ赤になっていて。

「な、ならんならんならん! どうしてうちの娘が帝国などのために犯罪の片棒を担がねばならんのだっ! 断じて許さんぞぉそんなことは! それにだ! 聡明な国王の御子たちがそんなことを企むなどとは、到底信じられん!」
「ですが父上、実際ジェミー様はお命を狙われてですね!」
「だとしてもだ! 外部の者が不埒にも王族の名を騙り、罪を逃れようとするのもよくある話。お前は、今ここでジェミー嬢が王太子に命を狙われたなどと、証明できるとでもいうのか!?」
「それはできませんけど、でも本当の話なんです! 父上は、娘の話が信じられないんですかっ」
「ええい、そう思われても結構だ! 父としては、娘が間違った道に進むのを黙って見ていられるものか!」
(もう、この石頭っ! とはいえ……)

 ミリィとて、いくら事件現場に居合わせたとはいっても、直接王太子がジェミーを狙うところを見たわけでもなんでもない。ジェミーから本人が犯行の命令を認めたと聞いていても、それを証明できない以上、みだりに王族に疑いをかけるわけにはいかないという、父の気持ちもわかる。

 ぐぐっと顔をつき合わせあい、いかにして彼を言いくるめるかを考えていたミリィの耳に、外から騒々しい足音と声が届く。