~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 自信満々なジェミーが純白のストローハットに白ワンピースという、目にも眩しい出で立ちで語ってみせていると、ようやく視界の先に目的のものが見えてきた。
 好奇心で首筋を伝う汗を拭うことも忘れ、彼女はそれに駆け寄る。

「わぁ、鈴生りじゃない! これがカカオの木なのね!」

 それなりの高さがある細い木にぶらぶらと揺れる、ぎざぎざしたラグビーボールみたいな果実の表面を指でつついて見れば、思うより硬い感触が返ってくる。ずいぶんぶ厚い殻に包まれているその実だが、ジェミーが用があるのは、この中身なのだ。

「そういえば、これって生でも食べられるの?」

 ラバサはそれを聞いて、なんとも言えない顔をした。

「ん~、食べられないことはないけどね、果肉なんてほんの一部だからもったいなくて。どれ、ちょっと中を見て見るかい?」

 ラバサは腰に差していたナタを使って実をもぐと、その場で殻を断ち割った。すると、中から出てきたのはどろりとした物体だ。

「わぁ~、なんだかグロテスクぅ~」