ジェミーの存在がいないのを確認してほっとしているのがどうも不審だが、ここはあえてそのまま自然に流しておく。
「それがですね~。御嬢様ったら旅に必要な大事なものをこちらに忘れてきたっていうので、わたしだけそれを取りに戻らされてしまったんですよ~」
「あら、そうなんですか。(それなら、まあ)」
(怪しい)
シェリンが目線をずらし、ぼそりとそう呟いたのをミリィは見逃さない。明らかになにか隠し事をしていそうだ。少し揺さぶりをかけてみる。
「そうそう、先ほどいらっしゃっていたのってクラフト殿下ですよね? まさか、こんなところにまでお顔を見せに来るなんて~。しかも、お声がけまでいただくなんてラッキーでしたね、いったいなにをお話されていたんです~?」
シェリンの眼球が劇的に見開かれた後、きゅっと警戒するように窄まる。
「あ、ああ。全然大したことじゃないんですぅ。えーと、ジェミー様がご旅行で不在だとお伝えしたら、殿下ったらとっても残念がられて。帰ってきたらぜひ連絡をくれるよう伝えてほしいとおっしゃったんです。私に声をかけたのも、後ろ姿でジェミー様だと勘違いしたからだなーんて。とんだ役得でしたわぁ」
「それがですね~。御嬢様ったら旅に必要な大事なものをこちらに忘れてきたっていうので、わたしだけそれを取りに戻らされてしまったんですよ~」
「あら、そうなんですか。(それなら、まあ)」
(怪しい)
シェリンが目線をずらし、ぼそりとそう呟いたのをミリィは見逃さない。明らかになにか隠し事をしていそうだ。少し揺さぶりをかけてみる。
「そうそう、先ほどいらっしゃっていたのってクラフト殿下ですよね? まさか、こんなところにまでお顔を見せに来るなんて~。しかも、お声がけまでいただくなんてラッキーでしたね、いったいなにをお話されていたんです~?」
シェリンの眼球が劇的に見開かれた後、きゅっと警戒するように窄まる。
「あ、ああ。全然大したことじゃないんですぅ。えーと、ジェミー様がご旅行で不在だとお伝えしたら、殿下ったらとっても残念がられて。帰ってきたらぜひ連絡をくれるよう伝えてほしいとおっしゃったんです。私に声をかけたのも、後ろ姿でジェミー様だと勘違いしたからだなーんて。とんだ役得でしたわぁ」



