~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 どっかりと台の上に身体を預け、しょぼくれた顔をするラバサの前でジェミーは果物屋の店内をうろうろし始めた。
 今、悪役令嬢の明晰な頭脳がなんらかのとっかかりを見出し、これまでにない大きな計画を導き出そうと激しく動いている。それは、帝国を危機から救うのか、あるいは失敗してすべての努力を無にしてしまうのか――。

「お、お~いジェミー。いったいなにを考えているのかな?」
「カーライル殿。ここは静かに待ちましょう」
「おかしな嬢ちゃんだこと」

 声をかけようとしたカーライルをルゼが制し、なんのことだかわからないラバサは目をばちくりさせる。

 そして十分に時間を置いた後、ジェミーは立ち止まりパチッとその眼を開いた。

「よしっ、決めた!」

 そしておもむろにラバサの肩を掴む。

「ラバサさん! お願いがあるの、私たちに協力して!」
「はぁ!? いったいこんなあたしになにをさせようってんだい!?」