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「――悪いわね。営業時間中なのに案内してもらっちゃって」
「いいさいいさ、どーせ客なんてろくに来やしない。興味を持ってもらえただけでも嬉しいもんさ」
ここは実店舗である小さなフルーツショップだが、現在は店を開けていないようだ。
そこの経営者でもある屋台のおばさんは、ジェミーたちがチョコレートに興味を持つと、この場所に案内し、改めて名乗ってくれた。
「あたしゃラバサ・ラバンナってんだ。帝国南部で獲れた果物を首都で売り捌いて生計を立ててたんだけどね。最近はこんなことになっちまってこちとら商売あがったりなのさ」
両肘に腰を当て、困った様子で苦笑するラバサおばさん。
店舗には今も多くの商品在庫が残っている。これらは金にならないと捨てるばかりになってしまうようで生産者にとっては丸損、いや、経費も含めると立派な赤字だ。市中のレストランなどにも売り込みをかけているが、あまり売れ行きは芳しくないよう。
そして、その中にジェミーの求めるものがあったかというと、どうも見当たらない。直接販売しているわけではない様子。
「ねえラバサさん、あのチョコレートソースは売ってないの?」
「――悪いわね。営業時間中なのに案内してもらっちゃって」
「いいさいいさ、どーせ客なんてろくに来やしない。興味を持ってもらえただけでも嬉しいもんさ」
ここは実店舗である小さなフルーツショップだが、現在は店を開けていないようだ。
そこの経営者でもある屋台のおばさんは、ジェミーたちがチョコレートに興味を持つと、この場所に案内し、改めて名乗ってくれた。
「あたしゃラバサ・ラバンナってんだ。帝国南部で獲れた果物を首都で売り捌いて生計を立ててたんだけどね。最近はこんなことになっちまってこちとら商売あがったりなのさ」
両肘に腰を当て、困った様子で苦笑するラバサおばさん。
店舗には今も多くの商品在庫が残っている。これらは金にならないと捨てるばかりになってしまうようで生産者にとっては丸損、いや、経費も含めると立派な赤字だ。市中のレストランなどにも売り込みをかけているが、あまり売れ行きは芳しくないよう。
そして、その中にジェミーの求めるものがあったかというと、どうも見当たらない。直接販売しているわけではない様子。
「ねえラバサさん、あのチョコレートソースは売ってないの?」



