皇帝が涙をぼろぼろこぼし、のたうちまわって胃痛を訴える中、ルゼとジェミーは肩を寄せ合ってげんなりした。
「まさか、ここまで込み入った状況になっていたとはねぇ。ジェミー嬢、なにか手立てはありますか」
「私も、クラフト殿下がそこまであくどいことをやってのけているとは夢にも思いませんでしたわ。さぁて、どうしましょ」
無論、諸悪の根源はクラフトの誘拐を強行した反レビエラ派の帝国臣下たちだが、さすがに罰を与えるにしてもやりすぎだ。このままでは多くの帝国民が暮らせなくなり、莫大な難民が生まれるかもしれない。下手をすれば飛び火して、レビエラ王国にも影響が出てくるだろう。
(うぐぐ……こんなにも大ごとになっていたなんて。でも、私たちが生き残るためにはこれをどうにかするしかないんだわ、きっと)
ジェミーは熟慮した結果、皇帝にひとつの提案を申し出た。
「私たちもこのような大国がすぐそばで滅び、多くの民が苦しむの見るのは忍びありませんわ。では皇帝陛下、表向きはクラフト殿下に従うふりをしたまま、私たちに協力していただくというのはどうでしょう。私たちはなんとしてでも、クラフト殿下が王位を奪取するのを阻止したいのです。代わりに、私たちがクラフト殿下から“永の蒼”を取り返し、他国による帝国の評判を回復させて見せましょう」
「まさか、ここまで込み入った状況になっていたとはねぇ。ジェミー嬢、なにか手立てはありますか」
「私も、クラフト殿下がそこまであくどいことをやってのけているとは夢にも思いませんでしたわ。さぁて、どうしましょ」
無論、諸悪の根源はクラフトの誘拐を強行した反レビエラ派の帝国臣下たちだが、さすがに罰を与えるにしてもやりすぎだ。このままでは多くの帝国民が暮らせなくなり、莫大な難民が生まれるかもしれない。下手をすれば飛び火して、レビエラ王国にも影響が出てくるだろう。
(うぐぐ……こんなにも大ごとになっていたなんて。でも、私たちが生き残るためにはこれをどうにかするしかないんだわ、きっと)
ジェミーは熟慮した結果、皇帝にひとつの提案を申し出た。
「私たちもこのような大国がすぐそばで滅び、多くの民が苦しむの見るのは忍びありませんわ。では皇帝陛下、表向きはクラフト殿下に従うふりをしたまま、私たちに協力していただくというのはどうでしょう。私たちはなんとしてでも、クラフト殿下が王位を奪取するのを阻止したいのです。代わりに、私たちがクラフト殿下から“永の蒼”を取り返し、他国による帝国の評判を回復させて見せましょう」



