(うーん、でもさ。世に稀な宝石のひとつではあるんでしょうけど、戦争を回避したんだし、それくらいくれてあげたっていいんじゃないのぉ?)
ワントゥースリーと指折りついでにそんな考えに至るが、それではクラフトがカレンベール帝国から支援を引き出せる理由にならない。もしや、その宝石にはなにか別の価値が?
するとちょうど、同じように疑問に思ったルゼがそのことを尋ねてくれた。
「どうしてそこまで、“永の蒼”に執着されるのです?」
「ぜはーぜはー。あれは、実はカレンベール皇帝の戴冠の儀に必要不可欠な、真なる王冠へと至る鍵となっておるのだよ」
「なんだって!?」「ええと、どういうことです?」
ルゼと違って話がよく呑み込めないジェミーに、ようやく宰相を押し退けた皇帝は今被っている王冠を外してみせた。そちらにも、エメラルドのような大サイズの宝石が嵌まっているが、これはあくまで、公務用にその代の皇帝に合わせて作られる品物らしい。
「戴冠の儀に合わせて現王が帝国宝冠の間へと赴き、からくり扉となっている中央の窪みに“永の蒼”を合わせれば扉が開く。そして現王手ずからそれを宝冠に合わせ、まことの形に戻して手ずから次代の王に授けるという儀式を経ることで、皇太子を次期皇帝であると衆目に知らしめるのじゃ。あれがなければ、永遠に我が国で戴冠式を行うことはできぬ」
ワントゥースリーと指折りついでにそんな考えに至るが、それではクラフトがカレンベール帝国から支援を引き出せる理由にならない。もしや、その宝石にはなにか別の価値が?
するとちょうど、同じように疑問に思ったルゼがそのことを尋ねてくれた。
「どうしてそこまで、“永の蒼”に執着されるのです?」
「ぜはーぜはー。あれは、実はカレンベール皇帝の戴冠の儀に必要不可欠な、真なる王冠へと至る鍵となっておるのだよ」
「なんだって!?」「ええと、どういうことです?」
ルゼと違って話がよく呑み込めないジェミーに、ようやく宰相を押し退けた皇帝は今被っている王冠を外してみせた。そちらにも、エメラルドのような大サイズの宝石が嵌まっているが、これはあくまで、公務用にその代の皇帝に合わせて作られる品物らしい。
「戴冠の儀に合わせて現王が帝国宝冠の間へと赴き、からくり扉となっている中央の窪みに“永の蒼”を合わせれば扉が開く。そして現王手ずからそれを宝冠に合わせ、まことの形に戻して手ずから次代の王に授けるという儀式を経ることで、皇太子を次期皇帝であると衆目に知らしめるのじゃ。あれがなければ、永遠に我が国で戴冠式を行うことはできぬ」



