~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「失礼した。確かに大筋は間違ってはおらぬ。反レビエラ王国派を増長させ、クラフト王子の身柄を拘束させたのは、明らかに臣下を統制できなかった我々の失態。そのことに関しては非常に申し訳なく思っている……。だが!」
「その後クラフト殿下が貴国の利益となり得ない行動を?」

 ルゼの言葉に皇帝は何度も頷いた。

「その通りだ! 我が娘である第二皇女リーザがクラフト殿下を救出したまではよかった。そのまま本国に送り返しておれば、レビエラとの戦端は開かれたかも知れぬが、ここまで周辺諸国に危機感を持たせることはなかったはずなのだ。しかしっ! あの男はリーザを誑かし、その配下を使って我が国を大陸中の嫌われ者に仕立て上げたのだ!」

 どうやら、反レビエラ派も他国に後背をつかれる危険は想定していたらしく、戦の前に各国と秘密裏に交渉を行う準備があったらしい。しかしその機会は先んじてクラフトが流した噂により永久に失われてしまった。よってカレンベール帝国は周辺諸国への信用を一気に失ってしまったのだという。