「心遣い痛み入る。だが自業自得といえような。なにせ、事態の発端となったのは、我が臣下たちの暴走だったのだから。まったく、あやつらがレビエラ王国の国土を略奪するなどという馬鹿げたことを考えなければ。そして、余にそれを止める力があったならばっ! このようなことにはならなかったであろうに」
悔しそうに膝に手を打ちつけた後、国王はジェミーを静かな眼差しで見た。
「お主らがどの程度事情を知っているのかを聞いておきたい。かの事件の内容をクラフト王子は口外せぬと約束したはずなのでな」
さすがにここで本当のことを言えるはずもないので、ジェミーはありそうな嘘でごまかしておく。
「おそれながら、その件について知っているのはごく一部のものだけでしょう。私も偶然王宮内部をよく知る人物から人づてに聞いただけでして、どうした経路でそれを知るに至ったかは今はご容赦いただきたく。まずは、私の知る内容がこの国で実際に起こった出来事と相違ないか、陛下に確かめていただけますでしょうか」
「ふむ。よかろう」
「では失礼して」
陛下の了承が得られ、ジェミーはひとつ深呼吸すると口を開いた……。
これより一時語られるのはクラフトの目線による、留学時の行動を綴ったサイドストーリー。彼がレビエラ王国を戦乱から救ったとされる記録だ。
悔しそうに膝に手を打ちつけた後、国王はジェミーを静かな眼差しで見た。
「お主らがどの程度事情を知っているのかを聞いておきたい。かの事件の内容をクラフト王子は口外せぬと約束したはずなのでな」
さすがにここで本当のことを言えるはずもないので、ジェミーはありそうな嘘でごまかしておく。
「おそれながら、その件について知っているのはごく一部のものだけでしょう。私も偶然王宮内部をよく知る人物から人づてに聞いただけでして、どうした経路でそれを知るに至ったかは今はご容赦いただきたく。まずは、私の知る内容がこの国で実際に起こった出来事と相違ないか、陛下に確かめていただけますでしょうか」
「ふむ。よかろう」
「では失礼して」
陛下の了承が得られ、ジェミーはひとつ深呼吸すると口を開いた……。
これより一時語られるのはクラフトの目線による、留学時の行動を綴ったサイドストーリー。彼がレビエラ王国を戦乱から救ったとされる記録だ。



