はっきり迷惑だと言ってしまいたいのを心に留め、クラフトは自分の腕を掴んで離さないセニアと共にソファに腰掛けた。人払いはしたとはいえ、クラフト自身が招いたわけでもないのに下級の令嬢が王宮を訪れるのは好ましいことではない。悪い噂が立たないとよいのだが。
「セニア、すまないがあまりここには来て欲しくないんだ」
「えっ、でも。私クラフト様に話したいことがたくさんあってぇ」
かわいらしく拗ねて見せる彼女にも、つい苛立ちが募ってしまう。このところセニアの行動は目に余りすぎる。クラフトが彼女に期待していたのは、万民を惹きつける善なる心の持ち主としてだ。なのに、ジェミーに会ってからか、どうも生来の純粋さが消え、醜い嫉妬心などが垣間見えるようになってしまったと感じる。
「頼むよセニア。君が然るべき立場に就くその時までは、私たちの関係はなるべく人目に触れさせていけないんだ。私は将来なんとしても玉座を掴みとる。そして君を必ず正妃に迎え入れる、そのためには細心の注意を払わないと」
「でも、私寂しいんです」
それよりも自分の感情を優先したいと手を伸ばすセニアを苦々しく思いながら、クラフトは優しく彼女を遠ざけた。
「セニア、すまないがあまりここには来て欲しくないんだ」
「えっ、でも。私クラフト様に話したいことがたくさんあってぇ」
かわいらしく拗ねて見せる彼女にも、つい苛立ちが募ってしまう。このところセニアの行動は目に余りすぎる。クラフトが彼女に期待していたのは、万民を惹きつける善なる心の持ち主としてだ。なのに、ジェミーに会ってからか、どうも生来の純粋さが消え、醜い嫉妬心などが垣間見えるようになってしまったと感じる。
「頼むよセニア。君が然るべき立場に就くその時までは、私たちの関係はなるべく人目に触れさせていけないんだ。私は将来なんとしても玉座を掴みとる。そして君を必ず正妃に迎え入れる、そのためには細心の注意を払わないと」
「でも、私寂しいんです」
それよりも自分の感情を優先したいと手を伸ばすセニアを苦々しく思いながら、クラフトは優しく彼女を遠ざけた。



