――雷に打たれ、人格が変わることなどあるものなのか?
クラフトは困惑し、その真偽を確かめるべく何度も話がしたいと文を送ったが、返事の代わりに送られたのは、ほぼ本決まりになっていたはずの婚約の延期の知らせ。これまで順調であった進捗が急速に鈍化するのを感じながら、学園の新入生入学式にわざわざジェミーに一目会うために足を伸ばしてみると。
そこで見たのは、目の前で倒れたセニアを優しく助け起こそうとするジェミーの姿だった。それを遠くから見ていたクラフトは衝撃で足が止まる。一瞬まったくの別人かと疑ったが、あの顔立ちは紛うことなくジェミー・ペリエライツ本人以外でありえない。
そして周りのせいでトラブルになりかけた彼女たちのもとに駆け寄ったが、ジェミーはクラフトの姿を認めるなり、二三言葉を交わしただけでそそくさと去ってゆく。体面や礼儀を重んじることのなかった彼女の性格に明らかに変化が生じている。それを思い知った。
以後ジェミーはクラフトとの接触を遠ざけるだけではなく、周囲の人間と友好的に接し、なぜか王都に自分の名義で店舗まで出店し、一躍話題の人物となっている。
クラフトは困惑し、その真偽を確かめるべく何度も話がしたいと文を送ったが、返事の代わりに送られたのは、ほぼ本決まりになっていたはずの婚約の延期の知らせ。これまで順調であった進捗が急速に鈍化するのを感じながら、学園の新入生入学式にわざわざジェミーに一目会うために足を伸ばしてみると。
そこで見たのは、目の前で倒れたセニアを優しく助け起こそうとするジェミーの姿だった。それを遠くから見ていたクラフトは衝撃で足が止まる。一瞬まったくの別人かと疑ったが、あの顔立ちは紛うことなくジェミー・ペリエライツ本人以外でありえない。
そして周りのせいでトラブルになりかけた彼女たちのもとに駆け寄ったが、ジェミーはクラフトの姿を認めるなり、二三言葉を交わしただけでそそくさと去ってゆく。体面や礼儀を重んじることのなかった彼女の性格に明らかに変化が生じている。それを思い知った。
以後ジェミーはクラフトとの接触を遠ざけるだけではなく、周囲の人間と友好的に接し、なぜか王都に自分の名義で店舗まで出店し、一躍話題の人物となっている。



