せっかく楽しげにステップを踏んでいたというのに胸にぐさっと刺さるようなことを言われ、ジェミーは急いで取って返すとルゼに詰め寄る。
「僕? 僕は――。ふん、くだらない。僕の役割なんて王国が決めることで、僕自身の意志なんか必要ない。遊んでないで先に行きましょう」
だがそこで彼は言い淀むと、つまらなそうにすたすたと歩いていってしまう。
「なによ、感じ悪いわね。まったく子供っぽいんだから」
自分のことを棚に上げてジェミーが頬を膨らますと、ブラウンが珍しく年長者の顔を見せ、その口から苦笑気味な弁護が出た。
「そうおっしゃいますな、御嬢様。トーミアス卿も若くして伯爵家を継がれた身、思うところのひとつやふたつあってもおかしくありませぬ。こうして御嬢様に付き合ってくださるだけでありがたく思わねば」
「それもそっか」
そんな風に言われたなら頷くしかない。
考えて見れば、彼もジェミーや第三王子と同い年だということ、そして住んでいるところくらいしかわかっておらず、なにが好きだとか、趣味はこれだとかそういう内面をほぼ見せてくれない。
「僕? 僕は――。ふん、くだらない。僕の役割なんて王国が決めることで、僕自身の意志なんか必要ない。遊んでないで先に行きましょう」
だがそこで彼は言い淀むと、つまらなそうにすたすたと歩いていってしまう。
「なによ、感じ悪いわね。まったく子供っぽいんだから」
自分のことを棚に上げてジェミーが頬を膨らますと、ブラウンが珍しく年長者の顔を見せ、その口から苦笑気味な弁護が出た。
「そうおっしゃいますな、御嬢様。トーミアス卿も若くして伯爵家を継がれた身、思うところのひとつやふたつあってもおかしくありませぬ。こうして御嬢様に付き合ってくださるだけでありがたく思わねば」
「それもそっか」
そんな風に言われたなら頷くしかない。
考えて見れば、彼もジェミーや第三王子と同い年だということ、そして住んでいるところくらいしかわかっておらず、なにが好きだとか、趣味はこれだとかそういう内面をほぼ見せてくれない。



