ルゼのいう通り、今のところジェミーが家のために結婚を強制される気配はない。
あるいは、ペリエライツ家が王族を除けばこの国で並ぶもののいない大公爵家の出身であって初めて許される我儘かもしれなかった。上は王族しかいないから、婚姻による力の拡張が難しいのだ。その辺り父たちに深く感謝しつつ、ジェミーは将来の展望を浮かべてみせた。
「結婚はお兄様にお任せするとして、私は学園を卒業したら、家から離れて自分の人生を生きるんです。せっかくだしジェミーズ・ドロアーをもっと大きな店にして、それで資産形成ができたら、そうね……。こんなややこしい政権抗争なんかからは離れて、南の島で優雅に暮らしますわ。砂浜に置いたデッキチェアの上、日々ミリィに大うちわで扇いでもらって、カクテル片手にサンセットが沈むまで一歩も動かないですむような、贅沢な日々を送るんだわ。いいでしょ、ランランラ~」
「ええ~、それってわたしだけずっと腕を動かしてないといけないんですかぁ~?」
心配どころがずれているミリィの声に肩を落とすと、ルゼはそっぽを向いて言う。
「そう言えばそんなことを前も言ってたな。どうせ三日で飽きるでしょう、ジェミー嬢の性格なら」
「じゃああなたはどんな将来がいいっていうんですかっ」
あるいは、ペリエライツ家が王族を除けばこの国で並ぶもののいない大公爵家の出身であって初めて許される我儘かもしれなかった。上は王族しかいないから、婚姻による力の拡張が難しいのだ。その辺り父たちに深く感謝しつつ、ジェミーは将来の展望を浮かべてみせた。
「結婚はお兄様にお任せするとして、私は学園を卒業したら、家から離れて自分の人生を生きるんです。せっかくだしジェミーズ・ドロアーをもっと大きな店にして、それで資産形成ができたら、そうね……。こんなややこしい政権抗争なんかからは離れて、南の島で優雅に暮らしますわ。砂浜に置いたデッキチェアの上、日々ミリィに大うちわで扇いでもらって、カクテル片手にサンセットが沈むまで一歩も動かないですむような、贅沢な日々を送るんだわ。いいでしょ、ランランラ~」
「ええ~、それってわたしだけずっと腕を動かしてないといけないんですかぁ~?」
心配どころがずれているミリィの声に肩を落とすと、ルゼはそっぽを向いて言う。
「そう言えばそんなことを前も言ってたな。どうせ三日で飽きるでしょう、ジェミー嬢の性格なら」
「じゃああなたはどんな将来がいいっていうんですかっ」



