~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド



「わーひどい」

 在カレンベール帝国・レビエラ王国大使館。
 それが、帝国に滞在する間寝泊りするこの施設を見て、ジェミーが放った第一声であった。

 建物の外見は結構な具合に荒れ果てている。外壁はところどころ打ち壊され、カラフルなペンキで「国へ帰れ!」とか「この、××××め!(内容はご想像にお任せします)」とかでかでかと落書きされていて、ジェミーのテンションは一気に地に落ちる。

「ここまでのものは、なかなかレビエラ王都の賤民街(スラム)でも見かけませんね」
「御嬢様ご注意を。外にちらちらと怪しい者が見受けられます~」
「ほとんどが貧しい者たちのようでしたな」

 守衛に挨拶して敷地内に入り込み、馬車を降りるとジェミーを守るように、ミリィとブラウンが前後を挟んだ。

「反レビエラ派閥が大きくなっていた時の影響がまだ抜けていないようですね」