~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 加えてセニアだって、孤児という出自からそんな彼を追いかけて王国最高峰の学園に入学し、公爵令嬢であるジェミーと張り合おうというのだから、その才能はジェミーの理解を越えている。いわばふたりは、勝利を宿命づけられたヒーロー・ヒロインというラスボスコンビで、今のジェミーの状況は、さながらシステムに結末が決定づけられた負けイベントに臨むかのよう。

 悪役令嬢なんてこれだから。物語の中途で退場する引き立て役などさっさとやられておしまいなさいという、運命の嘲笑う声が聞こえてきそう。
 けどもジェミーの背にも公爵令嬢としてのプライドと、一家の命を背負う責任がのっかっている。それに前世チートと根性や味方の力を合わせれば、なにかしらの活路は見出せるはず。逆境上等、これを機会にこっちの国でも人脈を築いてやる!

「私の行動は滅茶苦茶に見えるかも知れませんけど、これだけは約束しますわ。絶対に問題の解決を諦めたりはしません! 今回も必ず、見事カレンベールの皇帝を寝返らせて、デール王太子の度肝を抜いてやるんですから! それが信じられないならルゼ様、第三王子にかけ合って私の監視から外れてもらってもいいんですよ?」
「さすが御嬢様~!」「うむ。この前向きさは我々も見習わねばなりませんなぁ」