ジェミーたちがなにを言うこともできず立ち尽くす中、そこで先に彼を諫めたのは沈黙を保っていたロドム宰相だった。
「デール様、さすがに長年後援を務めてくれているフーバー家への面目もございます。ジェミー嬢をご正室として迎えることは叶いますまい」
「おおそうか。ということだ、側妃として嫁ぐというのなら、いくらでも席は空けておいてやるが、どうだ?」
小馬鹿にした彼の発言に、さんざ暗殺しようとしてふざけんじゃないないわよっ、とぶちぎれマークが前髪の下に浮き出たが、ジェミーはなんとか奥歯をギリッと噛んで隠し通すと、しおらしい様子を貫いて見せた。
「ありがたいお申し出に感謝いたしますわ。ですが、何分急なこと。この場での返答はいたしかねますので日を改めて」
「失礼、少しよろしいでしょうか」
そこでルゼが王太子に発言を申し出、デールは鷹揚に頷く。
「申してみろ」
「では恐れながら。先日、ペリエライツ家の当主ガースル殿からこちらの書状をいただいております。できればこの場でお目通しいただき、ご返答をいただければ幸いでございます」
「王族に対し、それは無礼であろう! デール王太子にお答えをいただきたいならまた日を改めて――」
「デール様、さすがに長年後援を務めてくれているフーバー家への面目もございます。ジェミー嬢をご正室として迎えることは叶いますまい」
「おおそうか。ということだ、側妃として嫁ぐというのなら、いくらでも席は空けておいてやるが、どうだ?」
小馬鹿にした彼の発言に、さんざ暗殺しようとしてふざけんじゃないないわよっ、とぶちぎれマークが前髪の下に浮き出たが、ジェミーはなんとか奥歯をギリッと噛んで隠し通すと、しおらしい様子を貫いて見せた。
「ありがたいお申し出に感謝いたしますわ。ですが、何分急なこと。この場での返答はいたしかねますので日を改めて」
「失礼、少しよろしいでしょうか」
そこでルゼが王太子に発言を申し出、デールは鷹揚に頷く。
「申してみろ」
「では恐れながら。先日、ペリエライツ家の当主ガースル殿からこちらの書状をいただいております。できればこの場でお目通しいただき、ご返答をいただければ幸いでございます」
「王族に対し、それは無礼であろう! デール王太子にお答えをいただきたいならまた日を改めて――」



