~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 言葉を止めたデールの様子に緊張で胃をキリキリさせつつ、続きをさっさと言ってよと唇をむずつかせていたところ、その口から飛び出た発言に激しくジェミーは混乱した。

「ジェミーよ。俺に嫁ぐか?」
(はぁぁぁぁぁぁあ――!?)

 正直、は、くらいまでは口から出ていたかも知れない。だがルゼが電光石火の早業でジェミーの口元を押さえ込んで難は逃れる。まことナイスフォロー。

(嫁ぐ嫁ぐ嫁ぐって――!? あああんたまで私と婚約しようっての!?)

 あまりの動揺に言葉だけが脳内をリフレインし、かろうじて意識を繋ぎとめたジェミーはなんとか苦笑で返すのがせいぜいだ。

「ほ、ほほほほほほ。かようなお戯れで下々を驚かせるのはおよしになってくださいまし。心の臓が止まってしまいそうでしたわ」
「はっはっは。別にあながち冗談というわけではないぞ。ペリエライツ家としては我々と有益な関係を結びたいのだろう? ならばお互いの血筋を交わすのが一番手っ取り早いとは思わんか」

 目の前のデールの瞳からは自信しか見受けられず、完全に彼のペースだ。