物語の切り取られたシーンを上回る迫力で現れたデールに、ジェミーの目は釘付けとなった。
彼は直立していたジェミーたちの前を素通りすると、さも当然と言うように上座にどっかりと腰をかけ、足を組んでニヤリと笑う。
続いて、その後ろからやってきた厳めしい壮年の男が、彼の隣に侍った。彼はおそらく、フーバー家と共に第一王子の後援を務めるというロドム・ブランディル宰相だろう。
「よくぞ参った。俺こそがこの国の王太子を務める、デール・デュア・レビエラだ」
若いが威厳のある声が耳を叩き、ジェミーはこわごわとルゼの顔を伺った。
(お先にどうぞ)
(えー?)
彼に挨拶を促され、渋々一歩前に出るとジェミーは令嬢モードに頭を切り替え、ドレスの端を摘まんで優雅に腰を折る。
「お招きに与りまして光栄にございます。ペリエライツ公爵家当主ガースルが娘、ジェミー・ペリエライツと申しますわ。世継ぎの君の麗しきご尊顔を拝謁させていただき、まことに恐縮の至り」
彼は直立していたジェミーたちの前を素通りすると、さも当然と言うように上座にどっかりと腰をかけ、足を組んでニヤリと笑う。
続いて、その後ろからやってきた厳めしい壮年の男が、彼の隣に侍った。彼はおそらく、フーバー家と共に第一王子の後援を務めるというロドム・ブランディル宰相だろう。
「よくぞ参った。俺こそがこの国の王太子を務める、デール・デュア・レビエラだ」
若いが威厳のある声が耳を叩き、ジェミーはこわごわとルゼの顔を伺った。
(お先にどうぞ)
(えー?)
彼に挨拶を促され、渋々一歩前に出るとジェミーは令嬢モードに頭を切り替え、ドレスの端を摘まんで優雅に腰を折る。
「お招きに与りまして光栄にございます。ペリエライツ公爵家当主ガースルが娘、ジェミー・ペリエライツと申しますわ。世継ぎの君の麗しきご尊顔を拝謁させていただき、まことに恐縮の至り」



