ところで――どうしてこんなことを彼女がしているのかというと。それは本日ペリエライツ家で彼女のバースデーパーティーが開かれるから。
そこで、ジェミーは来てくれた人をなにかもてなしたいと思い、前世ぶりに調理器具を握ってみることにしたのだった。
まあ、本来なら公爵令嬢が自らこんなことをするのも、変な目で見られて当然だけど、それはそれ。いつも通りの強引さを発揮して、ジェミーは父に許可をねだるとジムたち料理人の助けを借り、バースデーケーキの飾りつけをさせてもらうことにしたというわけなのだ。
(向こうじゃ、誕生日を祝ってもらうのなんて、高校生くらいの時までだったもんね)
あちらの方のジェミーの頭に直近の誕生日として浮かんだのは、翌日も忙しい仕事を控え、コンビニでひとり用の安っぽいプチケーキを買って蝋燭も立てず、しょっぱい涙の味をアクセントにして味わう悲しみの記憶だ。その度に、いつかは自分ででっかいホールケーキを作成し、体重増加なんて気にせずお腹いっぱいにクリーム詰め込んでやるんだ! なんて叶わぬ夢を抱いていたら、まさか異世界でそれが実現する日が来るなんて。
そこで、ジェミーは来てくれた人をなにかもてなしたいと思い、前世ぶりに調理器具を握ってみることにしたのだった。
まあ、本来なら公爵令嬢が自らこんなことをするのも、変な目で見られて当然だけど、それはそれ。いつも通りの強引さを発揮して、ジェミーは父に許可をねだるとジムたち料理人の助けを借り、バースデーケーキの飾りつけをさせてもらうことにしたというわけなのだ。
(向こうじゃ、誕生日を祝ってもらうのなんて、高校生くらいの時までだったもんね)
あちらの方のジェミーの頭に直近の誕生日として浮かんだのは、翌日も忙しい仕事を控え、コンビニでひとり用の安っぽいプチケーキを買って蝋燭も立てず、しょっぱい涙の味をアクセントにして味わう悲しみの記憶だ。その度に、いつかは自分ででっかいホールケーキを作成し、体重増加なんて気にせずお腹いっぱいにクリーム詰め込んでやるんだ! なんて叶わぬ夢を抱いていたら、まさか異世界でそれが実現する日が来るなんて。



