~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「見よ、これらはすべて、お前が寝込んでいる間にクラフト殿下から送られた恋文だ。先方は、お前との婚約を強く希望しておる。追ってお前の部屋にも見舞いの品々が届くだろう」

 考えて見れば、婚姻を結ぶ理由があるのは当家だけではない。と言うかガースルの話からすればむしろ第二王子側が積極的にペリエライツ家を利用しようとしている。

 この様子だと、ジェミーが健在である以上、特別な事情なくては婚約は止められなさそうだ。どうやって父を説得しようか迷うが、この場ではどうもうまい案が思い浮かばない。

「しかしどうした。お前はあれほどクラフト殿下に熱を上げておったではないか。先んじて学園に入学しておる殿下は他の貴族の子女との交流も増えておる。お前が婚約を取りやめると表明すれば、すぐに何者かが狙いをつけにかかるぞ?」

 ガースルはジェミーの変化に戸惑っている。ここは考えどころだ。なんとかここでうまい言い訳をしておかないと、カップル認定されて処刑ルートにまっしぐら。とにかく、時間だけでも稼いでおかないと!