「なにぃ? 聞けばトーミアス卿、お主はずっと学園でジェミーの身の回りに貼りついていたそうではないか。その際、思うところがあったのではないか!? いや、絶対なにも思わずはずがないっ! だとしたら許さんっ!」
「ややこしいなこの人! あなたは娘に男が近づいてほしいのか欲しくないのかどっちなんだっ! ジェミー嬢、どうにかしてくれっ」
(ごめん無理。幸運を祈る)
父から逃れようと必死の抵抗を見せるルゼへは両腕で無慈悲なバッテンを送り、ジェミーはひらひら手を振ってコーネリアに引っぱられてゆく。その隣でも。
「おいウィンダス。なにを逃げようとしておる。お前はこっちだ」
「いっ」
騒ぎに乗じて抜き足差し足こっそり部屋から出ようとしていたウィンダスの背中がぴしっと凍る。憐れ、両親の圧にまだまだ逆らえない兄はすごすごとソファーの方へ引き返して行った。
「ややこしいなこの人! あなたは娘に男が近づいてほしいのか欲しくないのかどっちなんだっ! ジェミー嬢、どうにかしてくれっ」
(ごめん無理。幸運を祈る)
父から逃れようと必死の抵抗を見せるルゼへは両腕で無慈悲なバッテンを送り、ジェミーはひらひら手を振ってコーネリアに引っぱられてゆく。その隣でも。
「おいウィンダス。なにを逃げようとしておる。お前はこっちだ」
「いっ」
騒ぎに乗じて抜き足差し足こっそり部屋から出ようとしていたウィンダスの背中がぴしっと凍る。憐れ、両親の圧にまだまだ逆らえない兄はすごすごとソファーの方へ引き返して行った。



