これは紛れもない本心だ。前世の記憶を手に入れた今でも、不思議なほどに彼らに対する愛情は変わっていない。だからこそジェミーは、自分の命の危険と秤にかけても、この家を離れないことを選んだのだから。
「ならば、仕方ありませんね。あなた」
「うむ。殿下との婚約はこちらからお断り申し上げるとしよう」
ジェミーの言葉を聞いた両親は、嬉しそうに苦笑するとそう告げた。
(よかったあ)
ジェミーはやっと肩の力が抜け、真上をむいて息を吐き出す。ちゃんと話せばわかってくれる人たちだと感じてはいたけれど、それでもやはり、ジェミーの中には大きな不安が留まっていた。そのひとつがここで解消され、今宵は気持ちよく眠ることができそうだ。
「しかし、今聞いても信じられん。トーミアス卿、ジェミーに恋文をしたためておきながら、クラフト殿下が他の女と逢瀬を行っていたというのは確かなのか?」
「ええ、この目で見届けました。間違いありません」
「ならば、仕方ありませんね。あなた」
「うむ。殿下との婚約はこちらからお断り申し上げるとしよう」
ジェミーの言葉を聞いた両親は、嬉しそうに苦笑するとそう告げた。
(よかったあ)
ジェミーはやっと肩の力が抜け、真上をむいて息を吐き出す。ちゃんと話せばわかってくれる人たちだと感じてはいたけれど、それでもやはり、ジェミーの中には大きな不安が留まっていた。そのひとつがここで解消され、今宵は気持ちよく眠ることができそうだ。
「しかし、今聞いても信じられん。トーミアス卿、ジェミーに恋文をしたためておきながら、クラフト殿下が他の女と逢瀬を行っていたというのは確かなのか?」
「ええ、この目で見届けました。間違いありません」



