ここまでくると、夜会の騒ぎも聞こえなくなり、微かに会話が耳に届いてくる。
「セニア、先ほどは君を放っておいてすまなかった」
「いいんです。私なんて、たまたま殿下に助けていただいただけで。こうしておそばで、お顔を見られるだけで願ってもない幸運なんですから。我儘を言ったりしてごめんなさい」
「いいんだよ。それもまた、私にとっては嬉しいことなんだから」
(ああ、もっと間近でみたい)
(なにしてるんです! 見つかったらどうするんですか!)
ふらふらと踏み出しそうになるのをルゼに抑えられながら、ジェミーはその光景を固唾を飲んで見守る。
「セニア、手を出してくれるかい?」
「はい?」
小鳥のように首を傾けながらセニアが素直に従うと、クラフトは彼女の背中に手を回す。
「踊ろうよ。せっかく誰も見ていないところまで来たんだし」
「えっ、でも私。男の人と踊ったことなんて」
「セニア、先ほどは君を放っておいてすまなかった」
「いいんです。私なんて、たまたま殿下に助けていただいただけで。こうしておそばで、お顔を見られるだけで願ってもない幸運なんですから。我儘を言ったりしてごめんなさい」
「いいんだよ。それもまた、私にとっては嬉しいことなんだから」
(ああ、もっと間近でみたい)
(なにしてるんです! 見つかったらどうするんですか!)
ふらふらと踏み出しそうになるのをルゼに抑えられながら、ジェミーはその光景を固唾を飲んで見守る。
「セニア、手を出してくれるかい?」
「はい?」
小鳥のように首を傾けながらセニアが素直に従うと、クラフトは彼女の背中に手を回す。
「踊ろうよ。せっかく誰も見ていないところまで来たんだし」
「えっ、でも私。男の人と踊ったことなんて」



