いいように使われるのはちょっと気に入らないが、どうせこうしなければクラフトにダンスを申し込まれて断るのに辟易していただろうし、ちょうどいい。
舞台の中でジェミーはステップを取り、ウィンダスとくるくる回る。たとえ相手がただの家族でもこうやって広い舞台の中で無心で体を動かすのは楽しいものだ。
それに周りで賞賛を送る人垣の中に、ルゼの姿を見つけてジェミーは視線を送る。彼のもとからひとりの令嬢が肩を落としてっていくのが見えたからだ。
(踊ってあげたらいいのに)
(僕は器用じゃなくてね。あなたもなんのためにここに来たのか忘れないでくださいよ)
そんな感じの意思疎通を交わし、小さくべっと舌を出すと、ジェミーは来たるべきタイミングまで優雅にステップを踏み続ける。
後はクラフトたちが動くのを待つのみだ――。
舞台の中でジェミーはステップを取り、ウィンダスとくるくる回る。たとえ相手がただの家族でもこうやって広い舞台の中で無心で体を動かすのは楽しいものだ。
それに周りで賞賛を送る人垣の中に、ルゼの姿を見つけてジェミーは視線を送る。彼のもとからひとりの令嬢が肩を落としてっていくのが見えたからだ。
(踊ってあげたらいいのに)
(僕は器用じゃなくてね。あなたもなんのためにここに来たのか忘れないでくださいよ)
そんな感じの意思疎通を交わし、小さくべっと舌を出すと、ジェミーは来たるべきタイミングまで優雅にステップを踏み続ける。
後はクラフトたちが動くのを待つのみだ――。



