「わかってますよ、お兄様」
先に降りたウィンダスの催促に応え、指を差し出された手の上に落とすと、ジェミーはととっと踏み台を降りて地面に着地。すると、入り口に続く真っ赤なカーペットが見えてきた。
「今日は、求婚除けってことで、しばらくは一緒に行動してもらうぞ。自慢じゃないが、オレも周りの女性からしたら、それなりに優良物件らしいんでな」
ウィンダスがこっそりと囁いてくる。兄妹双方とも婚約者がいないということで、本日は彼がエスコート役を務めてくれるが、実はジェミーが彼のお守役というところだ。
「仕方ありませんわね。その代わり、なにかあった時にはちゃんとご自分ではっきりお断り差し上げてくださいね」
それなりなどと彼は言ったが、謙遜もいいところだ。名門ペリエライツ家の次期当主であり、母コーネリアに似た柔らかい美貌を持つウィンダスは、ご令嬢たちの憧れの的。足を踏み出すなり多くの令嬢の目がこちらに向いてきて、急いでジェミーは背筋を正し口元を釣り上げた恐怖の顔面をアピール。それがバリアとなり、こちらに寄ってこようとする数人の足を縫い留めた。
先に降りたウィンダスの催促に応え、指を差し出された手の上に落とすと、ジェミーはととっと踏み台を降りて地面に着地。すると、入り口に続く真っ赤なカーペットが見えてきた。
「今日は、求婚除けってことで、しばらくは一緒に行動してもらうぞ。自慢じゃないが、オレも周りの女性からしたら、それなりに優良物件らしいんでな」
ウィンダスがこっそりと囁いてくる。兄妹双方とも婚約者がいないということで、本日は彼がエスコート役を務めてくれるが、実はジェミーが彼のお守役というところだ。
「仕方ありませんわね。その代わり、なにかあった時にはちゃんとご自分ではっきりお断り差し上げてくださいね」
それなりなどと彼は言ったが、謙遜もいいところだ。名門ペリエライツ家の次期当主であり、母コーネリアに似た柔らかい美貌を持つウィンダスは、ご令嬢たちの憧れの的。足を踏み出すなり多くの令嬢の目がこちらに向いてきて、急いでジェミーは背筋を正し口元を釣り上げた恐怖の顔面をアピール。それがバリアとなり、こちらに寄ってこようとする数人の足を縫い留めた。



