~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「しかし、我々にも協力者は慎重に見極めねばなりません。ですから、もう一度だけ確認させていただきたい。未来が見える――もしくは我々が知らぬ情報をあなたが手に入れることができるというならば、その証拠を。直近で起こる出来事を、僕の前で言い当ててもらおう」
「それは」

 またずいぶんと厄介な条件をつきつけてきたものだ。
 確かにジェミーは未来予知――いや、この物語の本来の道筋を知っている。しかし当然、すべてを理解できているわけでもない。加えて、それらはおそらく、ジェミーたち登場人物の行動によって変わる可能性も十分にある。

 確定した情報を漏らすことはできても、リアルタイムで行われる行動をピンポイントで言い当てるとなると、場面はひどく限られてくる。しかもそれは、どうとでも言い逃れられるようなものではなく、普段行われない決定的な出来事でなければいけないのだ。

(うーん。私が持ってる情報は、クラフト殿下とセニアを中心とした範囲のものだけなのよね。だとすると、あれかな)

 ジェミーは少ない選択肢の中から、一番わかりやすいものを選ぶことにした。

「近々、王宮で夜会が行われますわよね?」