~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「どうもジェミー嬢。ご足労頂恐縮です」
「とんでもございませんわ。私の命に関わることですもの」

 おそらく、こちらに協力するかどうか第三王子の中で答えが出たのだろう。
 ルゼの対面に座ると、ジェミーは香りのいい紅茶を手に静かにその報告を待った。気は逸るが、こちらから催促して彼の機嫌を損ねてもしょうがない。

 ルゼの桜色の唇が開く。

「先日の、あなたのおっしゃったことが事実であったと確認が取れました。アルサイド様は、ジェミー嬢を信用してもよいとおっしゃっております」
「では!」

 ジェミーの顔に喜色が浮かんだ。ならば第一王子の暴挙を牽制してもらい、もっと楽に動くことができるようになる。なかなかどうして順調に味方を増やせているし、第三王子が仲間になれば、公家だけでなく王家の人脈まで活用できる。もはやチートと言っても過言ではなく、クラフト殿下に対抗する計画もより捗りそうだ。

 だがそれを制すように、さっとルゼは手のひらを見せた。