~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

(でも、仕方ないわよね。こんな学校で男女がセットでうろついてたら、あっという間にカップルだって噂が立っちゃいそうだし)

 十代後半に差し掛かるこの世代では刺激に飢えた少年少女がたくさんいるのだ。彼らたちの玩具になったあげく、その噂がクラフトの耳にでも入ったら、面倒臭いことになるのは目に見えている。

 かといって単独で動いていては、またこないだのように何者かから攻撃を受ける可能性があるし、ジェミーとしては、彼の行動には目を瞑るしかなさそうだ。

「そうだジェミー嬢。よからぬ噂が広がっているので忠告しておきましょう。君が、身分の低い者たちをまるで虫けらのごとく見下していると」
「あー、それで」

 そういえばと、ジェミーは気づかされて頷いた。どうも最近、平民クラスの子女の目線が妙に冷たいというか、おどおどとしていると思っていたのだ。

 この学園では、貴族以外にも、厳しい試験を潜り抜けた平民階級の子供たちに無償で教育を施している。おかげで、ジェミーたちも彼らと関わることはゼロではない。