そこでぺたりとスライムのようになり、侍女の膝の上でうつ伏せに寝転んだジェミーの上から、思いついたようにミリィが言った。
「でも、ちょっとかわいそうでしたね、あの伯爵様。帰る時、恨めしそうな顔でジェミー様の方を見られてましたよ」
「なんであんなやつのことを庇うのよぉ」
彼女がルゼを擁護したので、ジェミーがぷくっと頬を膨らませると、彼女は肩揉みの手を緩めずに苦笑した。
「だって、例の事故の時警告してくださったのは、きっとあの伯爵様ですよ? 声が同じでしたもの」
「ええっ、そうだったの!? なんで先に言わないのよっ!」
「ひぇ、すみません! でもお話の最中でわたくしどもが口を挟むわけにはですね」
「む、それもそっか」
そういえばそんな人物もいたのだと、ジェミーはルゼに二度の借りができたことを察した。階段での件もちゃんとお礼を言えていないし、今度菓子折りのひとつでも持っていくべきか。首尾よく第三王子との協力関係が樹立したならば、また話す機会もできるだろう。
「でも、ちょっとかわいそうでしたね、あの伯爵様。帰る時、恨めしそうな顔でジェミー様の方を見られてましたよ」
「なんであんなやつのことを庇うのよぉ」
彼女がルゼを擁護したので、ジェミーがぷくっと頬を膨らませると、彼女は肩揉みの手を緩めずに苦笑した。
「だって、例の事故の時警告してくださったのは、きっとあの伯爵様ですよ? 声が同じでしたもの」
「ええっ、そうだったの!? なんで先に言わないのよっ!」
「ひぇ、すみません! でもお話の最中でわたくしどもが口を挟むわけにはですね」
「む、それもそっか」
そういえばそんな人物もいたのだと、ジェミーはルゼに二度の借りができたことを察した。階段での件もちゃんとお礼を言えていないし、今度菓子折りのひとつでも持っていくべきか。首尾よく第三王子との協力関係が樹立したならば、また話す機会もできるだろう。



