後はどれだけ信憑性の高い情報を提供してやれるかだ。物語の知識を駆使し、彼をこちら側に取り込んでやる!
「クラフト殿下は、数年前に一年ほどカレンベール帝国への留学を経験されていますね。そこで、彼の身が危ぶまれる事件が起きた」
「どこでその話を……」
「もちろん、私の特別な力によるものですわ。けれどクラフト殿下はそこで彼の国の国王と内密に誼を結んだのです。カレンベール帝国は我が国に勝るとも劣らぬ大国。そちらからの支援がクラフト殿下にあるとすれば、此度の王位継承、どう転ぶと思われますか?」
「っ!? 馬鹿馬鹿しい。我が国の内政に他国が干渉するなど」
ルゼの指先が、膝の上でせっかちなリズムを刻み始める。彼の心は揺らした。これならば、必ず真偽を確かめようと動いてくれるだろう。
「確か、殿下が私との婚約に本腰を入れ始めたのもその当時からだったかと。それでいろいろな条件が揃ったのかも知れませんわね。少しばかり、裏をお取りになった方がいいかと思われますわ」
「…………」
「クラフト殿下は、数年前に一年ほどカレンベール帝国への留学を経験されていますね。そこで、彼の身が危ぶまれる事件が起きた」
「どこでその話を……」
「もちろん、私の特別な力によるものですわ。けれどクラフト殿下はそこで彼の国の国王と内密に誼を結んだのです。カレンベール帝国は我が国に勝るとも劣らぬ大国。そちらからの支援がクラフト殿下にあるとすれば、此度の王位継承、どう転ぶと思われますか?」
「っ!? 馬鹿馬鹿しい。我が国の内政に他国が干渉するなど」
ルゼの指先が、膝の上でせっかちなリズムを刻み始める。彼の心は揺らした。これならば、必ず真偽を確かめようと動いてくれるだろう。
「確か、殿下が私との婚約に本腰を入れ始めたのもその当時からだったかと。それでいろいろな条件が揃ったのかも知れませんわね。少しばかり、裏をお取りになった方がいいかと思われますわ」
「…………」



