ジェミーは懸命に、神秘的な感じを装った。目はやや伏せがちで、口元に薄い微笑みを浮かべる。アルカイックスマイルというやつだ。
だがルゼは虚を衝かれたように両眼をパチッと開くと、次の瞬間大きく笑い出す。
「あははははっ! まさか、三大公家の一角のご息女がそんな夢見がちな側面を持っていらしたとは。僕は今初めてあなたをかわいらしいと思いましたよ」
(むっかー)
完っ全に馬鹿にされた。まあ、こんな荒唐無稽なことを言えば当たり前なのだが。
おかしそうに笑いながら、ルゼは後ろのウィリアムに扉を開ける指示を下す。お客様がお帰りだとでもいうつもりなのか。
だが、そうはさせない。そのためにジェミーは静かだがはっきりとひとつ、重要な手持ちの札を開示してやった。
「私知っていますの、クラフト殿下の秘密。ご存知かしら。あの方は隣国のカレンベール帝国と繋がっていますわよ?」
「なんだって!?」
ルゼが腰を浮かせた。笑いはぴたりと収まり、ジェミーの言葉に真剣に耳を向けている。喰いついた。
だがルゼは虚を衝かれたように両眼をパチッと開くと、次の瞬間大きく笑い出す。
「あははははっ! まさか、三大公家の一角のご息女がそんな夢見がちな側面を持っていらしたとは。僕は今初めてあなたをかわいらしいと思いましたよ」
(むっかー)
完っ全に馬鹿にされた。まあ、こんな荒唐無稽なことを言えば当たり前なのだが。
おかしそうに笑いながら、ルゼは後ろのウィリアムに扉を開ける指示を下す。お客様がお帰りだとでもいうつもりなのか。
だが、そうはさせない。そのためにジェミーは静かだがはっきりとひとつ、重要な手持ちの札を開示してやった。
「私知っていますの、クラフト殿下の秘密。ご存知かしら。あの方は隣国のカレンベール帝国と繋がっていますわよ?」
「なんだって!?」
ルゼが腰を浮かせた。笑いはぴたりと収まり、ジェミーの言葉に真剣に耳を向けている。喰いついた。



