ここでジェミーは難しい判断を迫られる。
外部から見れば、ジェミー自身が第二王子の婚約者を拒む理由がはっきりとしないのだ。なぜならば、普通に考えれば二番手とはいえ王族との婚姻はペリエライツ家にとっても、ジェミー自身にとっても大きな利益になる。そしてクラフト自身も品行方正で文句の美青年で、婚約者を無下に扱うような人間には見えない。
むしろジェミーの過去の振る舞いから見ても、自分に刃を向けてきた第一王子をなんとしてでも排除してやると意気込む方が悪役令嬢としては自然なムーブである。それをいきなり宗旨替えしたように、国のため家族のためなんて言い出したところで、まともな人物ならなかなか信用してくれまい。
(困ったぞ~、どうやって言いくるめたらいいんだ)
「話していただけないのなら、この話はここで終わりといたしますが」
「待って!」
退出を促そうとウィリアムに顔を向けたルゼの言葉を遮ると、ジェミーは厳かに告げた。
「そうですね。私が未来のことを知っていると言ったなら、あなたは信じていただけますか?」
「は?」
外部から見れば、ジェミー自身が第二王子の婚約者を拒む理由がはっきりとしないのだ。なぜならば、普通に考えれば二番手とはいえ王族との婚姻はペリエライツ家にとっても、ジェミー自身にとっても大きな利益になる。そしてクラフト自身も品行方正で文句の美青年で、婚約者を無下に扱うような人間には見えない。
むしろジェミーの過去の振る舞いから見ても、自分に刃を向けてきた第一王子をなんとしてでも排除してやると意気込む方が悪役令嬢としては自然なムーブである。それをいきなり宗旨替えしたように、国のため家族のためなんて言い出したところで、まともな人物ならなかなか信用してくれまい。
(困ったぞ~、どうやって言いくるめたらいいんだ)
「話していただけないのなら、この話はここで終わりといたしますが」
「待って!」
退出を促そうとウィリアムに顔を向けたルゼの言葉を遮ると、ジェミーは厳かに告げた。
「そうですね。私が未来のことを知っていると言ったなら、あなたは信じていただけますか?」
「は?」



