~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 一方で悪役令嬢は、普段の素行の悪さとヒロインを陥れようとしたことを理由にもちろん断罪ルートに一直線。しかも実家の画策した、王家を牛耳るために第一王子を暗殺し、その後第二王子との間に生まれた息子を王位に就けようという悪しき計画が明るみに出て、一族ごと処刑されてしまう。

 その後なんやかんや第一王子もスキャンダルで失脚。実は没落したかつての公爵家の跡取りだと判明したヒロインは、晴れて身分も実力も兼ね備えた才媛に。妃教育もなんなくパスし、結果最後は第二王子とめでたく結ばれ、仲睦まじく暮らしてゆくのでした――という筋書きだった。

『ふふふ、やっぱり最後にはハッピーでなくっちゃ。よかったわね×××ちゃん。おめでとーっ! ぐすっ』

 展開はベタだったけど、それでもやはり不遇なヒロインが障害を越えて愛を勝ちとる姿は眩しくて感動させられる。冬場布団に包まり鼻にティッシュを詰めながら、オンオンむせび泣いてヒロインの幸せを祝福した前世の記憶は、今でも心の中の宝物だ。

 それから――。
 地球時間で何年たったのかはよくわからない。