~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

 レビエラ王国での王位継承のサイクルは早い。通常ならば国王が病没や、政務が続行不可能になるなどして初めて譲り渡されることになる王位だが、この国では国王は、第一継承権を持つ者が満二十歳を迎えた年の半月後に退位してしまう。それから前国王は、新国王となった王子の相談役として、向こう数年間治世の手ほどきをする慣習があるのだ。

 第一王子はちょうどジェミーたちの入学と共に学園を卒業していったはずだから、年齢は十八か十九歳になるはず。そう考えると、後一年から二年もすれば、王権移譲の儀が開催され、新しい王が誕生する。つまり、今は非常にデリケートな時期で、どこの派閥の要人も国内で妙な動きがないか目を光らせている。

「そんな中で父が動き、事件が大きく露呈して、万が一犯人が、大公爵家や王宮関係の人物であったならば?」
「むっ」

 ウィンダスはぐっと考え込む。ペリエライツ家の現状の立場からしても、そうした他家からの干渉は決してありえないことではない。

「その場合、国が大きく揺らいでしまうこともあり得ます。ですから、私はこの事件を表に出さずなるべく内々で片づけたいのです」