~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド

「はあ、作るところを見せていただいた今でもびっくりです。御嬢様はこんな特技をお持ちにだったなんて。公爵家でもこんな品物を見たことはありませんし、作り方までなんて。いったいどこでこのような技術を習得なさったのです~?」

 はてとミリィが首を傾げたのではジェミーはおおいに焦った。悪役令嬢でなんでも誰かに言いつけていたジェミーが急にこんなことをやり出して、彼女が不審に思うのも当然だ。

「うっ。それはまぁ、私ほどになれば市中のものをちょっと見ただけで、どうやって作られてるか、そこから新たな発明品を作るにはどうしたらいいのか、なんてことがわかっちゃうのよねー。ああー、我ながらこの明晰な頭脳には畏れまで感じてしまうわ。おほ、おーっほっほっほ!」
「私たちも、誠に感服いたしましたわ!」
「本当ですわ、私どもも、売り子として長年この市場で働いてまいりましたが、このように女心をくすぐる商品たちを見たことはついぞございません!」
「店舗買収の手際からしても、その才覚からしても、やはり御嬢様は他を導く星のもとに生まれた特別なお方。あなた様にお仕えできることになって、我々は本当に幸運でした!」
「ま、まあねー」

 想定以上の高評価が、半分小市民のジェミーの胸に遠慮なくつき刺さる。