「お友達の令嬢に頼まれてしまいましたの。私どものような下々は高貴なお方々がどのような姿をしているのか、夢に描いて楽しむものですから。そんな乙女の妄想に、花を一添えいただければ、嬉しく思いますわ」
「うーん、そうだなぁ」
それを聞いてクラフトはうーむと考え出す。隣のセニアの視線がひたすら痛い。
「とはいえ私も、アルサイドは幼い頃を最後に会ったことがないんだよ。兄上と僕らはよく顔が知れている一方で、彼のような継承順位の低い王子には、我らになにかあった時王家の血筋をちゃんと引き継ぐという役割があるからね。不幸でもない限り、表舞台には出てこないんじゃない? もうかれこれ、十年以上は会っていないし、この学園に来ているというのも眉唾なんじゃないかなぁ」
クラフトの認識では、第三王子はあくまで自分たちのスペアで、王位継承の競争相手とはなり得ないと決めつけているようだ。その辺り、ひとつしか年の変わらない王子をはっきり下に置いていて、玉座を狙うのは自分だという自負のようなものが感じられなくもない。
「そうでございますか。きっと控えめで奥ゆかしく、争いを好まない印象の方なのでしょうね。ありがとうございます、これでお友達もきっと、より想像が捗ることかと思います」
「うーん、そうだなぁ」
それを聞いてクラフトはうーむと考え出す。隣のセニアの視線がひたすら痛い。
「とはいえ私も、アルサイドは幼い頃を最後に会ったことがないんだよ。兄上と僕らはよく顔が知れている一方で、彼のような継承順位の低い王子には、我らになにかあった時王家の血筋をちゃんと引き継ぐという役割があるからね。不幸でもない限り、表舞台には出てこないんじゃない? もうかれこれ、十年以上は会っていないし、この学園に来ているというのも眉唾なんじゃないかなぁ」
クラフトの認識では、第三王子はあくまで自分たちのスペアで、王位継承の競争相手とはなり得ないと決めつけているようだ。その辺り、ひとつしか年の変わらない王子をはっきり下に置いていて、玉座を狙うのは自分だという自負のようなものが感じられなくもない。
「そうでございますか。きっと控えめで奥ゆかしく、争いを好まない印象の方なのでしょうね。ありがとうございます、これでお友達もきっと、より想像が捗ることかと思います」



