そのうちに時は流れて22日になりましたですよ。 またまた日曜日だあ。
今日は姉ちゃんも居ないんだよな。 金曜日からのツアーで沖縄に行ってる。
今頃の沖縄は暖かいんだろうなあ。 羨ましいぜ まったく。
「弘明君は何をしてるのかな?」 そこへ不意に香澄が電話を掛けてきた。
「暇潰しにいいなとは思ったけどお前か。」 「お前かは無いでしょう? 私は彼女なんですから。」
「まだ夢見てんのか。 そろそろ起きたほうがいいんじゃないのか?」 「失礼ね。 起きてるわよ。」
「アホか。 いつまで夢見てんだよ?」 「夢じゃないもん。 現実だもん。」
「お前の現実は空想現実だもんなあ。」 「ドラマじゃないってば。」
「ドラマみたいなもんじゃん。 なあお嬢様。」 「だからさあ、いつになったら、、、。」
「お前が妄想をやめたらやめてやるよ。」 「妄想じゃないもん。 真実だもん。」
「ほう。 それで俺とお前はこれからどうなるんだ?」 「結婚して億万長者になるの。」
「アホか。 やっぱり終わってるわ お前。」 「ああ待ってよ。 待ってったらーーーーーー‼」
香澄が騒いでるのも気にせずに俺は電話を切った。 そして、、、。
昼が近付いてきた頃、、、、、、。 ピンポーン。
「誰か来たぞ。」 そう思いながらドアを開けてみると、、、、。
「弘明くーーーーん、私を待ってたのねえ?」 嬉しそうに香澄が飛び込んできた。
「アグ、、、。 いきなり飛び込むなよ。 馬鹿。」 「だって寂しかったんだもーーーーーーーーん。」
「やれやれ。 また問題児が来やがった。」 「何ですって? 問題児?」
「問題児といえばお前しか居ないだろう。」 「ひどーーーーーい。 こんな可愛い女の子を捕まえて問題児だって。」
「じゃなかったら何なんだよ?」 「私はお姫様よ。 ウフ。」
「あっそう。」 「冷たいなあ。 もっと反応してよ。」
そこへもう一度チャイムが鳴った。 「今度は誰だ?」
出てみると、、、。 「弘明君 今暇?」
「何だ。 小百合か。」 「もうすぐクリスマスでしょう? お母さんがさあ久しぶりにクリスマス会をやりたいなって言ってたからその相談に来たのよ。」
小百合の声を聴きながら香澄は裏口から逃げ出そうとしてます。 「そうなのよ。 律子も呼ぶことにしたの。」
「あーーーーーら、香澄。 何で裏から出てきたの?」 「ワワワワワ、捕まっちゃった。」
「ちょうどいいわ;。。 あんたも話に加わってよ。」 ニコッとする律子には逆らえず香澄も今に戻ってきた。
「香澄はここで何をしてたの?」 「いや、何でも、、、。」
「どうせまた弘明君に絡み付いてたんでしょう? 私は彼女なのーーーーーーとか騒いで。」 「別に、、、。」
「いいわ。 今日はクリスマス会の話だから。」 ってなわけで小百合は俺のほうに向きなおると真剣な顔になった。
オードブルを用意することは決まったんだ。 後はそれを食べながら何をやるか?ってこと。
とは言うけど元々芸らしい芸を持ってない俺たちだ。 漫才なんてやれねえし絵を描くのも下手だしどうしようねえ?
何て四人で頭を抱えていたら、、、。 「あらあら、みんな揃って暖まりに来たの?」って母ちゃんが帰ってきた。
「クリスマスが近いからその相談をしてたんだよ。」 「あらそう、、、。 クリスマスねえ。」
「そういえば俺んちもクリスマスなんてやらなくなったよね。」 「そりゃそうさ。 クリスチャンじゃないんだもん。」
「だよなあ。」 俺と母ちゃんの話を聞きながら小百合はスマホを弄っております。
「そっか。 トランプかオセロをやろうよ。」 「トランプ?」
「オセロ?」 「そうそう。 ミサでも何でもないんだから雰囲気だけクリスマスにしといてトランプかオセロの大会をやるんだよ。」
「それもいいわね。 あんまり真面目なのは嫌いだから。」 「じゃあ決まりじゃない。」
「よしよし。 みんなさあ25日はうちに来てね。」 「あいよ。」
話が決まると小百合と律子は買い物をしに帰っていった。 香澄は?
「だからさあ、何で私は彼女じゃないのよ?」 「彼女じゃないから彼女じゃないの。 分かんねえやつだなあ。」
「分かんないわよ。 今まで彼女だったのに。」 「面倒くさいからそうさせといただけ。 お分かりですかな?」
「いいんだもん。 ずーーーーーーっとくっ付いてやるんだもん。」 「あっそ。」
「だからもうちっとは可愛がってよ。」 「うざいなあ。 少しは静かにしたらどう?」
「出来ないのよねえ。 うるさい女だから。」 「へえへえ。 ご馳走様。」
やっとのことで香澄を黙らせると眠くなった俺はそのまま寝ちまった。
「おやおや二人で寝てんのかい? 風邪ひくぞ。」 母ちゃんが毛布を持ってきた。
「今何時?」 「4時半だよ。」
「そっか。 寝てらんねえや。」 「香澄ちゃんはどうするんだ?」
「好きにしていいよ。」 「そんなこと言ったって、、、。」
母ちゃんは困り顔で香澄を毛布でくるむと夕食の準備を始めた。
やがて父さんも帰ってきたのだが、、、。 「おいおい、また香澄ちゃんが来てるのか? 帰らせたほうがいいんじゃないのか?」
「だとは思うけど、、、。」 「じゃあ何とかしなさい。」
お父さんもあの時のことを思うと気が気じゃないらしい。 またまた噴火されても困るしなあ。
その頃、魚屋では、、、? 「おーい、香澄は何処に行った?」
「遊びに行ってるんじゃないの?」 「またかい。 しょうもないな あいつは。」
お父さんがトラックに乗り込んでエンジンを吹かしていると電話が掛かってきた。 「はいはい、浦川です。 あらあら吉田さん。」
話しているのはどうやら母ちゃんのようで、、、。 「分かったわ。 伝えとくね。」
「何だって?」 「また遊びに来て寝てたから起こして帰しましたって。」
「しょうがねえやつだなあ。 みっちり修行をやり直しだ。」 「まいったなあ。」
長年の何とかでこうなっちゃうんだなあ。 ああ怖い怖い。
さてさて問題の25日ですが、、、。 放課後、律子も真紀も俺も香澄も揃って小百合の家にやってきました。
「珍しいことよねえ。 こんなに来るなんて、、、。」 「そうよねえ。 クリスマス会なんて言わなかったら誰も来ないわよ。」
「そうだそうだ。 小学生の頃はそれでも遊びに来てたんだけどなあ。」 小百合は冷蔵庫からケーキを取り出して持ってきた。
「美味しそうだなあ。」 「でしょう? これはお母さんが作ったのよ。」
「そうなんだ。 器用なんだなあ。」 「もう一つ有るから遠慮無く食べてね。」
「はーーーい。」 しかしまあケーキとは言っても大きいなあ。
ケーキ屋さんで見掛けるやつよりも一回りは大きいかも? 上にもいっぱい載ってるし、、、。
「じゃあさあトランプ大会 やろうよ。」 「何やるの?」
「最初はセブンブリッジ。」 「ワオ、いきなりかい。」
「うん。 ポーカーとかブラックジャックは後半戦ね。」 「分かった。 絶対に勝ってやる。」
とはいうものの、蓋を開けてみると香澄ちゃんはお見事な最下位なのでした。 「まあいいからいいから。 頑張ってよ。」
小百合は落ち込んでいる香澄にシャンパンを渡します。 そこへオードブルが出てきました。
クリスマスソングも洒落た聖書の言葉も何も無いクリスマス会。 いつの間にか小百合は俺の隣に座ってニコニコしてますが、、、。
「今日はみんな来てくれたんだねえ。 ありがとう。」 真っ赤な帽子をかぶったお母さんが入ってきた。
「手作りのケーキも美味しかった。」 「そうかいそうかい。 来年もよろしくね。」
この5人は来年もまた集まる気らしいなあ。 まあいいけどさあ、、、。
小百合の家を出ると俺と香澄は黙ったまま歩いて行くんです。 ちょっとくらい喋ったらどうだよ?
でも何か小百合のことをえらく気にしてるみたいだなあ。 無理も無いだろう シャンパンを飲みながらくっ付いてたんだからな。
香澄が黙ったまま家に入るのを見届けた後、小百合からメールが飛んできた。
『香澄 どうだった?』
『黙ったまま家に帰ったよ。』
『え? 何も喋らなかったの?』
『そうだ。 だってお前とずっとくっ付いてるのを見てたんだからさあ、、、。』
『そっか。 私たちって恋人でも何でもないのにねえ。』
『今までのことも有るから気にしてるんじゃないの?』
『そうかもね。 逆にそのほうがいいわよ。 気を使うくらいがちょうどいいわ。』
『そうだなあ。 また明日な。』
それから香澄はメールすらしてこなくなった。 静かになったもんだなあ。
家に帰ると母ちゃんたちも夕食を済ませていて平和そうな顔でテレビを見ている。 「お風呂沸いたら呼ぶからね。」
「あいよ。」 さて今夜も夢を見ますか。
なあ、姉ちゃん。
今日は姉ちゃんも居ないんだよな。 金曜日からのツアーで沖縄に行ってる。
今頃の沖縄は暖かいんだろうなあ。 羨ましいぜ まったく。
「弘明君は何をしてるのかな?」 そこへ不意に香澄が電話を掛けてきた。
「暇潰しにいいなとは思ったけどお前か。」 「お前かは無いでしょう? 私は彼女なんですから。」
「まだ夢見てんのか。 そろそろ起きたほうがいいんじゃないのか?」 「失礼ね。 起きてるわよ。」
「アホか。 いつまで夢見てんだよ?」 「夢じゃないもん。 現実だもん。」
「お前の現実は空想現実だもんなあ。」 「ドラマじゃないってば。」
「ドラマみたいなもんじゃん。 なあお嬢様。」 「だからさあ、いつになったら、、、。」
「お前が妄想をやめたらやめてやるよ。」 「妄想じゃないもん。 真実だもん。」
「ほう。 それで俺とお前はこれからどうなるんだ?」 「結婚して億万長者になるの。」
「アホか。 やっぱり終わってるわ お前。」 「ああ待ってよ。 待ってったらーーーーーー‼」
香澄が騒いでるのも気にせずに俺は電話を切った。 そして、、、。
昼が近付いてきた頃、、、、、、。 ピンポーン。
「誰か来たぞ。」 そう思いながらドアを開けてみると、、、、。
「弘明くーーーーん、私を待ってたのねえ?」 嬉しそうに香澄が飛び込んできた。
「アグ、、、。 いきなり飛び込むなよ。 馬鹿。」 「だって寂しかったんだもーーーーーーーーん。」
「やれやれ。 また問題児が来やがった。」 「何ですって? 問題児?」
「問題児といえばお前しか居ないだろう。」 「ひどーーーーーい。 こんな可愛い女の子を捕まえて問題児だって。」
「じゃなかったら何なんだよ?」 「私はお姫様よ。 ウフ。」
「あっそう。」 「冷たいなあ。 もっと反応してよ。」
そこへもう一度チャイムが鳴った。 「今度は誰だ?」
出てみると、、、。 「弘明君 今暇?」
「何だ。 小百合か。」 「もうすぐクリスマスでしょう? お母さんがさあ久しぶりにクリスマス会をやりたいなって言ってたからその相談に来たのよ。」
小百合の声を聴きながら香澄は裏口から逃げ出そうとしてます。 「そうなのよ。 律子も呼ぶことにしたの。」
「あーーーーーら、香澄。 何で裏から出てきたの?」 「ワワワワワ、捕まっちゃった。」
「ちょうどいいわ;。。 あんたも話に加わってよ。」 ニコッとする律子には逆らえず香澄も今に戻ってきた。
「香澄はここで何をしてたの?」 「いや、何でも、、、。」
「どうせまた弘明君に絡み付いてたんでしょう? 私は彼女なのーーーーーーとか騒いで。」 「別に、、、。」
「いいわ。 今日はクリスマス会の話だから。」 ってなわけで小百合は俺のほうに向きなおると真剣な顔になった。
オードブルを用意することは決まったんだ。 後はそれを食べながら何をやるか?ってこと。
とは言うけど元々芸らしい芸を持ってない俺たちだ。 漫才なんてやれねえし絵を描くのも下手だしどうしようねえ?
何て四人で頭を抱えていたら、、、。 「あらあら、みんな揃って暖まりに来たの?」って母ちゃんが帰ってきた。
「クリスマスが近いからその相談をしてたんだよ。」 「あらそう、、、。 クリスマスねえ。」
「そういえば俺んちもクリスマスなんてやらなくなったよね。」 「そりゃそうさ。 クリスチャンじゃないんだもん。」
「だよなあ。」 俺と母ちゃんの話を聞きながら小百合はスマホを弄っております。
「そっか。 トランプかオセロをやろうよ。」 「トランプ?」
「オセロ?」 「そうそう。 ミサでも何でもないんだから雰囲気だけクリスマスにしといてトランプかオセロの大会をやるんだよ。」
「それもいいわね。 あんまり真面目なのは嫌いだから。」 「じゃあ決まりじゃない。」
「よしよし。 みんなさあ25日はうちに来てね。」 「あいよ。」
話が決まると小百合と律子は買い物をしに帰っていった。 香澄は?
「だからさあ、何で私は彼女じゃないのよ?」 「彼女じゃないから彼女じゃないの。 分かんねえやつだなあ。」
「分かんないわよ。 今まで彼女だったのに。」 「面倒くさいからそうさせといただけ。 お分かりですかな?」
「いいんだもん。 ずーーーーーーっとくっ付いてやるんだもん。」 「あっそ。」
「だからもうちっとは可愛がってよ。」 「うざいなあ。 少しは静かにしたらどう?」
「出来ないのよねえ。 うるさい女だから。」 「へえへえ。 ご馳走様。」
やっとのことで香澄を黙らせると眠くなった俺はそのまま寝ちまった。
「おやおや二人で寝てんのかい? 風邪ひくぞ。」 母ちゃんが毛布を持ってきた。
「今何時?」 「4時半だよ。」
「そっか。 寝てらんねえや。」 「香澄ちゃんはどうするんだ?」
「好きにしていいよ。」 「そんなこと言ったって、、、。」
母ちゃんは困り顔で香澄を毛布でくるむと夕食の準備を始めた。
やがて父さんも帰ってきたのだが、、、。 「おいおい、また香澄ちゃんが来てるのか? 帰らせたほうがいいんじゃないのか?」
「だとは思うけど、、、。」 「じゃあ何とかしなさい。」
お父さんもあの時のことを思うと気が気じゃないらしい。 またまた噴火されても困るしなあ。
その頃、魚屋では、、、? 「おーい、香澄は何処に行った?」
「遊びに行ってるんじゃないの?」 「またかい。 しょうもないな あいつは。」
お父さんがトラックに乗り込んでエンジンを吹かしていると電話が掛かってきた。 「はいはい、浦川です。 あらあら吉田さん。」
話しているのはどうやら母ちゃんのようで、、、。 「分かったわ。 伝えとくね。」
「何だって?」 「また遊びに来て寝てたから起こして帰しましたって。」
「しょうがねえやつだなあ。 みっちり修行をやり直しだ。」 「まいったなあ。」
長年の何とかでこうなっちゃうんだなあ。 ああ怖い怖い。
さてさて問題の25日ですが、、、。 放課後、律子も真紀も俺も香澄も揃って小百合の家にやってきました。
「珍しいことよねえ。 こんなに来るなんて、、、。」 「そうよねえ。 クリスマス会なんて言わなかったら誰も来ないわよ。」
「そうだそうだ。 小学生の頃はそれでも遊びに来てたんだけどなあ。」 小百合は冷蔵庫からケーキを取り出して持ってきた。
「美味しそうだなあ。」 「でしょう? これはお母さんが作ったのよ。」
「そうなんだ。 器用なんだなあ。」 「もう一つ有るから遠慮無く食べてね。」
「はーーーい。」 しかしまあケーキとは言っても大きいなあ。
ケーキ屋さんで見掛けるやつよりも一回りは大きいかも? 上にもいっぱい載ってるし、、、。
「じゃあさあトランプ大会 やろうよ。」 「何やるの?」
「最初はセブンブリッジ。」 「ワオ、いきなりかい。」
「うん。 ポーカーとかブラックジャックは後半戦ね。」 「分かった。 絶対に勝ってやる。」
とはいうものの、蓋を開けてみると香澄ちゃんはお見事な最下位なのでした。 「まあいいからいいから。 頑張ってよ。」
小百合は落ち込んでいる香澄にシャンパンを渡します。 そこへオードブルが出てきました。
クリスマスソングも洒落た聖書の言葉も何も無いクリスマス会。 いつの間にか小百合は俺の隣に座ってニコニコしてますが、、、。
「今日はみんな来てくれたんだねえ。 ありがとう。」 真っ赤な帽子をかぶったお母さんが入ってきた。
「手作りのケーキも美味しかった。」 「そうかいそうかい。 来年もよろしくね。」
この5人は来年もまた集まる気らしいなあ。 まあいいけどさあ、、、。
小百合の家を出ると俺と香澄は黙ったまま歩いて行くんです。 ちょっとくらい喋ったらどうだよ?
でも何か小百合のことをえらく気にしてるみたいだなあ。 無理も無いだろう シャンパンを飲みながらくっ付いてたんだからな。
香澄が黙ったまま家に入るのを見届けた後、小百合からメールが飛んできた。
『香澄 どうだった?』
『黙ったまま家に帰ったよ。』
『え? 何も喋らなかったの?』
『そうだ。 だってお前とずっとくっ付いてるのを見てたんだからさあ、、、。』
『そっか。 私たちって恋人でも何でもないのにねえ。』
『今までのことも有るから気にしてるんじゃないの?』
『そうかもね。 逆にそのほうがいいわよ。 気を使うくらいがちょうどいいわ。』
『そうだなあ。 また明日な。』
それから香澄はメールすらしてこなくなった。 静かになったもんだなあ。
家に帰ると母ちゃんたちも夕食を済ませていて平和そうな顔でテレビを見ている。 「お風呂沸いたら呼ぶからね。」
「あいよ。」 さて今夜も夢を見ますか。
なあ、姉ちゃん。



