お腹を抱えて笑いながら起き上がる知世に釣られて私も起き上がる。
…っ、やばい、笑いすぎてお腹痛い……っ!!
笑いが止まらなくて薄目で知世を見ると、すごく楽しそうに笑っていて。
その知世の笑顔に、いろいろスッキリして嬉しくなる。
……ほんと、悩んでたのがバカみたい。
この関係に名前が付かなくても、そんなことどうでもいいじゃん。
兄妹とか、友達とかじゃなくても。
秘密を共有し合えて気の合う知世だから、私は心を許せてるわけで。
どんな関係でも知世と一緒に笑えたら、それが私にとって一番なんだよ。
「あー…ほんと最高だよ麗」
「笑いすぎて涙出てるじゃん」
「お前もだろ」
二人して満足するぐらい笑って、ソファにぐったりともたれかかる。
「私、もう悩み解決したわ。まじくだらねえ悩みだった」
「ああ、くだらねえよほんと。やっぱ麗笑ってる方がいいな」
「あんたもね」
笑ってる方がいい。
それもブーメランだよ、ほんと。

